4月から2カ所の通所介護事業所で、利用者さんの機能訓練のプログラムを立案する業務をしています。
2カ所の通所介護ともに、いわゆる機能訓練に関する職員さんはすでにおられます。だけど、PT、OT、STは在籍していないので作業療法士の視点から事業所内での機能訓練に関するアドバイスをするという仕事をしています。
要支援~要介護2くらいの利用者さんが中心です。
何とか自力移動できる人がほとんど。
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評価では触る
可動域とか筋緊張とか、全身的な硬さとかそんな評価をするときにはもちろん徒手的に触ります。
だけど通所介護で行う機能訓練の時には私ではなく看護師さんや介護職の方が中心に機能訓練を実施するので、そのような他職種の方でも行えるプログラムを中心に考えます。
そのためには、
- 利用者さん自身が今どれくらいのことができるのか?
- 通所介護でやってみたいことは何か?
ってことを聞きながら評価を進めます。
他職種との連携で本人主体のリハビリ
2カ所いずれの通所介護も、マシントレーニングを取り入れている。
うち1カ所は、午前と午後の2回転させている事業所。利用者さんは3時間くらい滞在している間に、マシントレーニングしたり体操したり、合間にお茶飲んだりと結構忙しくされている。
その隙間に評価しながらプログラムを立案する。
僕がいない日は、そのプログラムを機能訓練担当の看護師さんが実施してくれる。
初見、もしくは2回くらいしか評価したことのない利用者さんのプログラムを考えるのですが、そのプログラムがばっちり、ぴったりかどうかは実施してみないとわからない。
だから、お仕事の日には必ず担当の看護師さんと話をしながら、フィードバックをもらって必要ならプログラムを修正する。
僕一人で何でもやるわけではない。非常勤で出勤日数も少ないから、機能訓練担当の看護師さんの協力は不可欠。
何したらいい?
そんな通所介護で、多くの利用者さんは
「何をすればいい?」
と尋ねてくれる。
自分の状態を改善するために、どんなことを実践すればいいのかと尋ねてくれる。
だから何を実践すればいいのかということを考え伝える。
けっして
リハビリしてくれ、マッサージしてくれ
みたいな発言にはならない。
今まで私が訪問の現場で出会った利用者さんにいるような
- とにかくマッサージしてくれ
- 手とり足取り体を動かしてほしい
っていう利用者さんは私が関わっている通所介護の現場では今のところほとんどいない。手とり足取りリハビリすることを提案すれば、受け入れてはくれるだろうとは思う。ずっとそんな関わりをすれば、ほかの利用者さんからも「手取り足取り」を希望する人は出てくると予測はできる。
だけど通所介護ではそのような時間を僕が確保することができないから、僕の方からは提案しません。
作り出されている
そんな通所介護で働いていて気づかされるのは
主体的に動こうとする利用者さんがいることだ。
訪問で出会った利用者さんの多くはお任せコースリハビリを希望し、主体的に動いてくれないことが多い。
この違いは一体何なんだろう?
2018年4月から通所介護で働くようになってこんなことに気づかされている。
たぶん主体的に動くかどうかってのは、これまでのリハビリテーションでどんなことをしてきたのか?
リハ専門職という人たちがどんな関わりをしてきたのか?
というようなリハビリテーション環境が影響を与えているのではないかと思う。
主体的に動きたくなるようなリハ環境があるってことだ。
まだまだリハ業界は変わらないといけないな。
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