利用者さん自身が変化を実感できる、だから積極的になる

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患者さんはセラピスト目線のマニアックな数値の変化ではなくて、生活での変化を実感するからこそ継続的に自分で主体的にリハビリテーションに取り組もうとする。

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実感しないとダメだよ!

マニアックなセラピストが、微妙なバランスの変化やわずかな筋緊張の変化で一喜一憂する。だけど、ADLの変化はほぼない。

それなのに、患者さんに

「だいぶ良くなってきましたよ」

って伝える。

そんなことを全否定するつもりはない。そんな関わりが必要なこともあるでしょう。

だけど、生活期リハビリテーションにおいては、利用者さん自身がより積極的に自主トレをすることや、身の回りの生活で自分で動く事が必要だ。

セラピストの関与が病院リハビリテーションよりも減る生活期では、利用者さん自身の行動がその後の生活に大きな影響を与える。だから活動と参加へのアプローチが必要とされている。

そのためには、セラピストにしかわからないような微妙な変化ではなく、利用者さん自身が実感できる状態の改善が必要だ。

良くなってきたってことが目で見てわかる、体感できる

だからもっと頑張ろうと思ってもらえる。そんな好循環を生み出すことも必要なんだ。

以下通所介護事業所での出来事です。

しっかりと握れるようになってきた

【活動と参加】「フライパンしっかり持つ」っていう目標

この時に評価した利用者さんに久しぶりにお会いした。

お会いするなり、

「最近少し握ることができるようになってきた」

と嬉しそうに報告してくれる。テーブル上では以前に指導した一人でもできる手の動作の練習をされている。ゴルフボールとかスーパーボールを用いた手指の練習だ。

両手を軽く握って、見せてくれる。手で双眼鏡の形を作って両目にあてるような仕草をしてくれた。

「いい方の手はぎゅっと握ったら向こう側が見えなくなるんだけど、悪い方の手はしっかり握れないから、ぎゅっと握っても向こうが見える。だけどだいぶ見える範囲が狭くなってきたのよ」

ってことを教えてくれた。

  • 右手は手指をしっかりと握りこめる(可動域に問題なし)
  • 左手は手指の屈曲が不十分でしっかりと握りこめない(可動域制限あり)

左手を握りこめないからフライパンを力強く持てないわけだ。

どれくらい握りこめるようになってきたかってことを、実感されているわけだ。

右手と同じくらい握りこめるようになれば、フライパンも握りやすくなる。

その変化を実感できるから、自主トレにも積極的に取り組める。

好循環だと思う。

目標の到達度合いの確認

触らないリハビリテーションとリハビリテーション実施計画書

上記のコラムでも書きましたが、「目標の到達度合いの確認」という作業はリハビリテーションでは必須。

利用者さん自身で確認できれば、モチベーションアップになるでしょう。

生活期でも同じ。

変化を実感することが、目標を実感することにつながる。

そんな取り組みやってますか?

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