先日の研修会後の懇親会で新人セラピストさんとお話する機会があった。「やっぱり回復期の方が伸びるんですかね?」と地域で働いている新人セラピストとか3年目くらいのセラピストがときどき悩んでいるような内容のお話をしてくれたので書いてみた。
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繰り返される「まずは病院で」って話
何度もこのブログで書いていますが、もういいでしょうこの話題。
もうそんな時代ではありません。
セラピストの平均年齢が若かったり、質の低下が問題となっていますが、それは地域リハビリの現場に限ったことではなく病院の現場でも全く同じなのです。だから、深い意味もなく、
まずは病院で働きましょう
っていうのはやめてほしい。
新人セラピストが悩んでたこと
研修会後の懇親会で話を聞いたのは
「回復期で働いている同期の話を聞くと、バリバリやってそうで。なんか羨ましいというか、地域で働いている僕とは違うというか・・・」
この手の話はよく聞きます。
- 回復期の方がしっかりと勉強してそう
- 同期の飲み会に行くとなんか難しい用語連発してる
- 先輩からいろいろ教えてもらっているみたい
懇親会で、気楽に話せる雰囲気が出てくるとこの手の話をよく聞きます。
新卒で訪問や老健で働いている新人理学療法士や作業療法、言語聴覚士とか、病院から地域の現場に転職した若手のセラピスト、新卒からすぐに地域で働きだして数年が経過しているセラピストたち、そんな方からよく、ホントによーく聞く話題です。
自分と他の領域の同期達とを比較して、
地域で働くという自分の立ち位置は大丈夫なんだろうか?
と考えてしまっている地域で働く若手や新人セラピストたち。
そんな悩んでいるセラピストにいつも私が伝えていることを書いてみたい。
地域で働いていても成長できる!
1人職場とか少数職場なんて関係ない、成長しているセラピストはたくさんいてる。
勉強はいつでもどこでもできる
いまや、全国どこでも研修会が開催されている。時間とお金を確保すれば研修会は受講できる。
アマゾンや楽天を使うと自宅まで専門書が届く。
そして何よりも、
目の前の患者さんから学ぶ
ってことは領域や働いている場所に関係なくいつでもできる。
セラピストとして、勉強しやすい環境にあるかどうかっていうのはけっして領域や場所に左右されるわけではない。自分自身で勉強するかどうかにかかっている。
回復期の方が先輩から教えてもらえる?
これって、回復期だから先輩から教えてもらえるっていうよりも、
「先輩や同僚が多い職場だと、いろいろ教えてもらってるかも」
ってことだと思うんですけど、職場によって差があるね。確かに1人職場やリハ少数職場で働いると
教えてくれる人が周りにいない
って感じてしまいやすい。
だけど、たくさんセラピストが働いている職場で、同僚や先輩が親切丁寧に教えてくれていうかどうかっていうのはビミョーだ。そして、大事なことなんだけど、いろいろ指導する立場にいる先輩の実力ってどうなんだろう?
セラピストがたくさん働いている職場にいる先輩だから実力があるとは限らない。どんな指導を受けているかもわからない。
そんなに実力もわからないような先輩から教えてもらって成長するのかな?
そして、1人職場やリハ少数職場で働いているセラピストは
指導してくれる先輩を自分で見つけるってことも大事だ!
それくらい頑張って努力してほしい。
スペシャリストを目指すなら
地域で働いて、地域リハビリテーションのスペシャリストを目指すなら
地域のスペシャリストを目指す
ってことなんですよ。地域リハビリテーションの現場で働きたいから、この領域を選択したんですよね。それなら、この領域でスペシャリストを目指せばいいんじゃあないかな。それには、地域で働かないとなれない。
たしかに、地域リハビリの現場で働いている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は少数派です。だから、自分の職場だけで学ぶだけでは不十分。それに、教えてくれるというか、師匠みたいな人がたまたま近くにいるとも限らない。だから、そういう役割を担ってくれる頼りになる先輩を頑張って見つける努力をしてほしい。
- 近隣の地域の勉強会に積極的に参加する
- 研修会の講師に思い切って連絡してみる
- 懇親会で知り合った、セラピストに連絡して見学させてもらう
1人職場やリハ少数職場で働いているなら、学べる環境を自分で作っていくことが必要です。悩んでいるならそれを解決できる手段を身につけてほしい。
育成システムのこと
地域で働ている新人や若手を育成するシステムについては、新人セラピストが考えるべきことではない。
経験者であったり、その領域に長く携わっているものが考えるべきことだ。
でも地域向けの研修会を多数開催している。~~協会っていうようなところとは違う地域で働いているからこそ実感している現場中心に研修会を行っています。
興味ある方はぜひお越しください。
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