すべての元凶は病院のリハビリテーションにあるんだって気がしています。
リハビリから卒業できないのも、心身機能に患者さんがこだわるのも、若手のセラピストがテクニックばかりに目が行くのも全部病院セラピストや、一部の徒手だけにこだわっているセラピストのせいなんじゃないかなって感じがします。
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この記事の経緯
3月6日に配信した 多様なリハビリテーションのあり方(1)「触らないリハビリ」
はものすごく多くの人に読まれている。おおよそ2000人以上の人がコラムを目にしているようだ。
私のFacebookページへのおおむね好意的なコメントが寄せられている。
だけど
病院のリハビリって変わってないでしょう。
いや、変わっていたとしてもごく一部なんでしょう。
あの記事を読んだ人の多くは
- そうそう、そうやねん
- よく言ってくれた、上司にも見せたい
- そんなの当たり前
って感じてくれた人が多いようだ。
それなのに、病院リハビリが変わっているように感じていないのは僕だけなのかな?
あいかわらず、しずか―に黙々と徒手的な関わりをしているイメージが頭から離れない僕の思考はオールドなのか?
「活動と参加」の問題
2015年の改定以降、地域リハビリテーション領域では「活動と参加」に舵がきられた。
日本作業療法士協会 中村会長も「活動と参加」の重要性を10年以上も前から述べておられた。会長と二人で新橋で飲みながらお話させていただいたときにも、熱く語っておられた。
だから、理解の深さには差があるだろうけど、地域のセラピストはある程度活動と参加への取り組みがどういうものなのかってことを、なんとなく知っているはずだ。
だけど、病院セラピストはどれくらい知っているんだ?
おそらく、知らない人の方が多いんじゃあないかな?
地域包括ケアシステムって言葉も知っているのかな?
変わるべきは病院のリハビリ
僕一人が大きな声を出しても届かないかもしれないけれど、時代の変化に対応すべきなのは介護保険領域で働いている地域の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士ではなくて、
病院で働いている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が時代に対応できるように変化すべき
なんじゃあないかなって考えています。
そこが変わらないと何にもならない。
病院のリハビリは地域リハビリテーションのスタート地点なんだってことの認識が、病院のセラピストにない限り地域のリハビリテーションはきちんと機能しない。
病院リハビリが変わらない限り
リハビリから卒業できないし、患者さんはいつまでも心身機能にこだわる様に思い込まされるし、若手のセラピストがテクニックばかりに目が行くようになるし、徒手リハビリ大好きになるようなセラピストが増量するだけだ
さあ、どう変えていこうこの業界
私なりの考え方を書いてみた。
具体的な僕の考え方はこちら
⇒⇒病院リハビリテーションの改革が急務なんだよ!
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コメント
コメント失礼します。
大阪の急性期病院で勤務している3年目OTです。
今回の先生の院内リハに関して、また、地域包括が強く言われている今、強く共感でき、コメントさせていただきました!
自分が学生のときから先生方からICFの活動と参加に関して強くご指導いただき、今も自分の中では、注意深く評価アプローチをしていく項目だと思っています。もちろん院内でも重要ポイントだと思っています。
先生の記事にもありましたが、昨年の全国学会でのシンポジウムで広島の病院の先生が、急性期OTに対して話していただいたのと全く同じでした。リハ職が機能面ばかり気にしているから患者様も「足が上がるようになりたい。手が動くようになりたい。」などの発言が増えるとおっしゃっており、より活動と参加に焦点を当てた声かけが出来れば、患者様自身もより自分を取り戻すことに近くなるとお話しいただきました。
正直、急性期OTが今の社会の動きにどう向き合うか悩んでいる中で、学会でのシンポジウムと今回の先生の記事で胸を張ってOTとして患者様と向き合える気がします!
また、来週から一人一人と向き合ってOTとして頑張ります!
長くなりましたが、自分の中で勇気をいただいた記事でしたので(u_u)
ありがとうございました!
また、先生の記事を楽しみにしています。
森さんへ
コメントありがとう。
急性期も回復期も変革の時期に突入すると感じています。制度の変化、地域の変化、構造変化に対応する必要があるのかなって思っています。
だから、「書く」ことでそれをサポートしていきたいなっていう想いで書いております。これからもいっぱい書いてみます。