同じ出来事に遭遇しても、そこから何を考えるのかってことは人によって違う。何も思い浮かばない人もいる。リハビリコラムとしてブログを書き続けていると、日々の出来事をいろんな切り口で書こうって思うようになる。そんな視点は学会の題材を見つけるのと同じだってことに気が付いた。
前回の記事では、発表当日に困らないってことをテーマにしたけど、今回の記事は発表テーマ探しのコツ
⇒⇒上手に学会で発表するコツ
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切り口の見つけ方
若いころに取り組んで、結局中止してしまった学会発表の取り組みがある。
脳性麻痺の食事動作の改善の指標として、スプーンを口に運ぶ回数を数えるっていうもの。ビデオで撮影して、ひたすら回数を数えるっていう地味な作業。
食事のトータル時間とスプーンを口に運ぶ回数を比較すれば、食事動作改善の尺度になるんじゃあないかなって考えたんですよね。
何例かビデオ撮影したけど、撮影すると子供たちがしゃべりすぎて食事しないから断念した。
リハ病院に就職して、2年目くらいから7年目くらいまでは毎年どこかの学会で発表していた。食事で使うスプーンとかフォークの柄の改良が僕の主たるテーマだったので、暇があれば子供たちの食事場面を観察して、
なんか発表できないかなあ?
っていつも考えていた。食事場面見ながらでも
- 柄の太さとか形状
- 食事姿勢
- お皿やスプーンなどの食具の組み合わせ
- 柄をカラフルに改良したスプーンとシンプルな改良での意欲の違い
発表での色んな切り口を考えた。
当時は、柄を太くするセラピストは多かった。でもね、その時にどこかの歯磨き粉みたいに3色ストライプの柄とか水玉模様の柄とかマーブル柄とかを作っていたのは僕だけだったかな。ワンポイントのアクセントをしているセラピストは多かったな。
まあ、いろいろネタ探しをしていました。だから発表の題材に困ることはなかった。
症例を担当していれば、何かしら発表のネタというか題材は転がっている。今もその考えは変わらない。
でも、現在僕の周囲にいる若手は学会発表すらしない人も多いし、題材というかテーマの設定に困ってるって言う人が圧倒的に多い。
発表するっていう意欲が大事
たぶんね発表に対してのスタンスっていうか考え方が違うんだよ。
何かネタがないかなって考えながら日々の臨床に取り組むのが僕のスタイル。今ブログ書いているのと同じ。日々の出来事や、経験をどんな風な切り口で発表すれば、興味持ってもらえるかなってことをいつも考えている。
発表する機会がない若手セラピストは
普段学会発表のことなどを考えずに臨床に取り組んでいる。だから、上司から「発表しろ!」って言われてから、自分の今までやってきたことを振り返って題材を探そうとする。
だからうまくいかない。閃かないんだよ。
順番が逆なんだ!
- テーマや題材は何でもいいからまず発表するってことを決める。
- そうして日々の臨床に取り組んでいく。
- そうして日々の業務後に振り返ってみて何か特徴的な出来事がないかどうか?いつもと違うことはなかったかとか少しだけ考える。
- この少し考えることを半年間くらい繰り返すと、おぼろげながら題材とかテーマは出てくる。
誰かに言われてから、過去を振り返って学会発表のテーマを探すんじゃあない、それは間違い
そうじゃないんだよ
発表するって決めて、毎日その決心を確認しながら日々の臨床に取り組む
その方が圧倒的に学会発表のテーマとか題材探しは楽だと思う。
毎日がネタ探しの日々になる。毎日手帳にでも1日1個はネタを書くようにすればいい。
過去を振り返ってもネタなんて転がってない、見つけようとして行動するから見つかるんだよ。
ブログも同じ
このサイトはもう2年以上続けている。
ここのところ2日に1回のペースで書き続けている。周囲からは
「よく続きますね」
って言われる。でも、それはブログを書いていない立場からの意見だからね。
書いている人からすれば別に苦労しているって感じはない。
書くことが習慣になると、なんとなく日々の生活とか仕事のこととかいつも考えるようになる。
ああ、これは使えるなって閃く
僕の場合は、バイクで移動しているときに閃くことが多い。
運転しながら頭だけは働いている状態。だからいろんなことが頭の中をよぎる。
だから時々バイクを止めて、スマホでメモ取ったりする。
書こうって意欲があるからひらめきが生まれる
今日から始めろ!
今日から始めてください。
来年の学会で発表するって決めて、毎日過ごしてください。
そうして、ヒントとかネタになりそうなものを毎日1個以上メモしてください。
それを繰り返せば学会発表のネタなんていくらでも見つかる。
後ろを振り返って見つけるのではなく、前を見ながら進むから見つかるんです。
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コメント
読んでてグサグサきました。
いつでもすぐに行動できるように準備しておくことが大事ですね。
今、データ取りをしている段階ですが、途中でおじゃんになったら終わり!
ではなく、
それはそれ。次の題材をある程度用意しておけば、1から探すことなく、すぐに開始できますね。
当たり前のことなのに、なかなか気付けなかった自分に腹が立ちました。。
そうそう、学会のネタなんて意識して臨床してたら、ザグザクころがってる、