【若手セラピスト】臨床を実践するだけでは経験は蓄積しない!

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自信のないセラピストに出会いました。6年目だそうです。
6年目だったらそこそこ頑張っているレベルだと思うんですよね。少なくとも自分のやっていることに対してそこそこ自信があるというレベルだと思うんですよね。

だけどまったく自信がなさそうな感じでした。


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経験と自信

経験を積み重ねていくから、自分なりのフォーマットって言うのかな?

  • こんなケースだったらこのパターンで攻めてみよう!
  • 以前担当したケースと同じ現象だから、この目標でいってみよう!

経験を積み重ねる中で、自分なりのセオリーみたいなものが出来てくる。

だから、評価を早く効率的に進めることが出来る。
スクリーニングしなくても、エラーの確率が減ったりチェック漏れが減る。

間違いに気づいて改めて客観的に評価をしようと思えたりする。

経験を積み重ねることってそんなことだと思う。

主観的なものが増えつつも、客観性も保ち続けることが出来る。

過去の経験に照らし合わせることが出来るから、より効率的なリハビリテーションが展開できる。

それを繰り返して経験を蓄積することができる。

とにかく過去の経験を自分なりのデータベースとして頭のなかに保持することが出来ることが経験を積み重ねるということだ。

体験するからこそ積み重なっていく。

だけど、その若手セラピストは6年目なんだそうだが、経験が積み重なっていないようでした。

経験の積み重ね方

日々臨床に取り組んでいるだけで、経験が積み重なると考えているならそれは大きな間違いです。

日々臨床を繰り返すだけでは経験は積み重なりません

それは単に仕事を繰り返しているだけ。

経験を積み重ねて自分のデータベースにするなら、日々の臨床を振り返る作業を行わなくてはなりません。

  • 毎月1人でもいいから退院した患者さんのレポートをA4一枚に書く
  • 毎年小さな規模でもいいから学会発表する(5年くらい続ける)
  • 院内の事例検討会で発表する

そんな感じで自分なりに担当したケースを振り返るという作業をする必要がある。

もしくは、上司とか先輩から受けたケースの指導をきちんと記録しておく必要がある。

  • 自分との視点の違い
  • 自分のかかわり方と指導されたかかわり方の相違

そう言ったものをまとめておく必要がある。

こういった振り返る作業を行わないと経験を蓄積することはできない。

ただ臨床を日々繰り返しているだけでは経験を蓄積することは難しい。

ここで例示したような振り返りの作業を実践してきた人は、振り返りで得られることのできる効果を実感することが出来る。

振り返りの方法が身に着けば、毎年学会発表とかしなくても多少は経験を自分なりの方法で蓄積できるようにはなる。だけど、やはり何らかの形で振り返りの作業をする方がより濃密な経験値を自分の頭のなかのデータベースに保存することが出来る。

ここで言う振り返りに作業っていうものは何でもよいと思います。

その過程を行うことで、自分の臨床の実践を言葉とか文章とか画像とか動画等に置き換えて確認する作業が出来る。

とくに、言葉で表現できることのできるスタイルに置き換えることが出来ればその経験を他者に伝えることが出来る。

他者に伝えるためには、客観性が必要だ。自分なりの解釈だけではなく、他の人にわかりやすく伝えるためには工夫が必要。

その工夫が自分の経験値を高めてくれる。

自分なりの解釈で自分だけが理解しているだけでは経験を積み重ねることにはならない。そんな経験は何の役にも立たない。

医療人は臨床、教育、研究が必要だといわれる。

臨床で経験したことを振り返りの作業を通じて、自分なりに蓄積しそれを後輩や学生にフィードバックすることが教育につながる。

そうしてその経験を積み重ねてよりシンプルに的を絞って発表することが研究だと思う。

ダラダラと臨床を繰り返すだけでは意味が無い。

アウトプットできる状態にあるのが経験

自分の経験を積み重ねるからこそ、日々の臨床に役立てることが出来る。

経験をアプトプットする状態が整っているってことだ。

そうして、アウトプットできる状態っていうのは

自分の経験を他者に伝えることが出来る状態になっている

ってことだ。自分だけにしか通用しないデータベースではなくて他者にアウトプットする状態になっているからこそ役に立つデータベースなのだ。

アウトプットする経験をしたことがないのは自分なりの都合の良いデータベース。

アウトプットするということは客観性を保つことのできるデータベース。

だからアウトプットする経験を積み重ねる必要がある。

アウトプットを伴わないものは経験の積み重ねにはならない。

だから、日々臨床だけを繰り返しているだけでは自信を持った行動をとることが出来ないんだ。

6年目でもアウトプットをしていなければ自信のある行動はとれないってことだ。

経験を積み重ねる、振り返りの作業をする、アウトプットする

こういったことの繰り返しが経験を積み重なることだ!

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