新人が遅くまで残って仕事することってなんかメリットがあるのでしょうか?リハビリ病院では若いスタッフは良く残業しています。そのことに意味はあるのでしょうか?20年以上現場一筋で働いている作業療法士が新人・若手セラピスト向けにまとめた新人・若手向けシリーズの第8弾です。
若手の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は遅くまで残業することが当たり前のような感じで残って仕事をしているのを良く見かけます。遅くまで残業することで得られるものはありますか?
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残業の錯覚
遅くまで仕事をすることが良い事だと錯覚している
こんな理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が多いのだと思います。 業務が立て込んで残業をせざるを得ないこともあるのでしょうが、常に残業するような仕事のスタイルも問題があります。
効率的な仕事のやり方が身についていないんです。
だから結果として残業になる。
残業していることが一種のステータスのように感じているのでしょうね。
残業していることが
- 頑張って仕事している
- 熱心なセラピストだ
- 周りも残っているから何となく自分も残る
あまり良くない習慣ですよ。与えられた仕事量が客観的に見て多すぎて、業務時間内に終わらない場合は残業もやむを得ないでしょう。
しかし十分に業務時間内に終えることのできる仕事量を時間外に行うのは明らかに怠慢でしかありません。
あなたが今している時間外業務は本当に業務時間内に終わらないのですか?もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか?
プライベートの充実が、仕事の活力
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は健康でない方を相手にするお仕事です。
何らかの疾患を抱えていたり障害をお持ちの方を対象として仕事をしています。
そのぶん理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が健康でストレスを抱えていないことが重要です。
あなたの持っているエネルギーを対象者に分け与えていると考えてください。
残業してストレスのたまった体にたくさんのエネルギーが残っているでしょうか? しっかりリフレッシュすることが必要です。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の仕事というのは単調な仕事の繰り返しではありません。
常に、患者さんの状態を評価しながら、観察しながら、その変化に気づいて、対応を検討してアプローチを変化させるものです。
ストレスがたまり疲労困憊している状態では、患者さんの細かな変化に気づくだけの観察をきっちりと行う事はできません。
良い仕事をするためにも、なるべく定時に仕事は終了してリフレッシュして、翌日疲れを残さないことが医療従事者としての役割なのです。
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