理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語療法士(ST)の方で「転職したい」、「働いている場所や領域を変えてみたい」って方は多いようです。転職で考えるべきことや、転職や退職の前にする事をまとめてみました。私は病院から老健への法人内異動、その後退職して1回目の転職活動の末、訪問看護ステーションでの訪問リハビリに従事しました。そして2013年10月に2度目の退職をして非常勤掛け持ち生活に突入した経験から、転職の体験談や考えていることをまとめてみた。
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転職先が決まる前に退職した
1度目の退職は転職先も決まっていなのに退職してしまいました。我慢できなかったから、突然辞めたんです。
なぜ退職したのか
1度目の退職は、職場でのストレスや、大規模法人にありがちな人事でのトラブルとかによる職場への不満による退職でした。不満爆発って感じですね。
- それなら辞めてやる
って感じで啖呵を切って、翌週からは出勤せず、その月の月末には退職していました。今考えるとちょっと無茶苦茶な退職の仕方だったんですが、当時はストレスを感じまくっていたので、前後のことを考えることもなく辞めてしまったんですよね。
このような円満退職でない退職もあれば、結婚退職、出産による退職、家族の転勤に伴う退職等様々な理由で退職することがあると思います。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの資格があるってことは転職には有利です。職場や勤務先の選り好みさえしなければ働く場所がないと言うことはほぼありません。そういった意味では、突然退職したけど、将来に不安を感じるってことはありませんでした。
むしろ、退職によりお給料がゼロになったので生活していくことが少し大変でした。これ、ほんとに大変。たんかを切って気分よく思い切って退職することは、自分のストレスから逃れることはできますが、生活を支えていくことはできなくなります。
だから、養う家族を抱えているなら、突然退職することはおすすめしません。
退職の前にすること
1度目の退職の時、私は突然仕事をやめましたので、その時点から職場探しを始めました。こんな経験から言わせてもらえると突然辞めるってことはオススメできません。もっと計画性が必要だと言うことです。
独身なら気楽に転職できますが、結婚されている、子供がいるならまずは、夫婦でじっくり話し合いましょう。転職すると
- 通勤時間の変化
- お給料の変化
- 勤務時間の変化
などの仕事の変化が日常生活に与える影響は大きいものです。とくに子供さんが小さい場合は、保育園への送り迎え、行事への参加等々夫婦で乗り越えないといけないことも多いので、決して一人で転職を決めないでください。しっかりと話し合ってください。それくらい転職にはエネルギーが必要なのです。
その次にすることは、転職のためのリサーチです。
- どんな領域で働きたいのか
- どんな仕事をしたいのか
- 地理的な条件はどうするのか
- お給料はどれくらいなのか
こういったことのリサーチが必要です。転職サイトに登録する、同期生の職場の事情を聞いてみる、ハローワークに行ってみる。
あなたに知り合いが多ければリサーチはスムースに進みますよ。
転職を考えた場合に、次に就職する候補の職場の様子がわかるほうがやっぱり選択肢としては考えやすいですよね。そういった点で知人や友人の紹介で転職先を探すのは、全く何も知らない病院を選ぶのとは大きく違います。
転職先を探す
領域の転向とか考えていますか? それともお給料に不満があっての転向ですか?
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自分の言い値で転職できる時代は終わりました。あなたがその道のスペシャリストで有名ならいいのですが、普通のセラピストならお給料は下がる可能性もあることを知っておいてください。
あなたの年齢にもよりますが、40代~50代くらいまでで、年収600万円くらいもらっていればそれ以上の条件の職場はほぼ望めませんよ。よっぽど何かあなたに魅力がない限り好条件は転がっていません。
さて転職
2度目の退職は、私は2013年9月末でした。上司とのトラブルで職場に退職届けを出して非常勤に切り替えてもらい、非常勤掛け持ち生活に突入したので、人生で2度目の退職をしたことになります。
1度目の職場は法人内での異動がありましたがトータルで14年、2度目の職場である今の訪問看護ステーションで8年半働きました。
この在職期間ってけっこう重要です。あまりにも短期間で転職を繰り返してしまうと、いくら本人には正当な理由のある転職でも、雇う側から見れば
短期間で転職し過ぎ、何か本人に問題があるのではないか?
と考えられてしまい、採用されないこともあります。
あまりにも短期間での転職には注意してくださいね。あなたの言い分を誰もが素直に聞いてくれるとは限らないのです。
あなたのネットワーク
普通に働いている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が退職しても
「ぜひうちの病院に来てください」
等と声がかかることはありません。コネがないのなら、素直に転職サイトに登録しましょう。私もかつては登録して面接受けたりしてました。
あなたが少しでもあちこちに知り合いが多いセラピストなら、退職情報が伝わることで、採用のお誘いがかかることもあります。
私の経験では、1人のセラピストが退職したと言うような情報は、よほど有名なセラピストでない限りすぐには伝わりません。だいたい、三ヶ月くらいかかるかな。それもあなたに知り合いのセラピストがたくさんいて、自分から退職しは、もしくは退職予定だと知ってもらう努力をしないと伝わらないのです。
だから、本気で転職を考えるのなら少しでもその情報が拡散するようにする必要があります。
でも、今いてる職場にも
「こいつは退職考えてるのか!」
と言うことがバレますから、自分の状況をよく考えてくださいね。
私は 、自分が退職したと言う情報が拡散するようにしています。
あわてずに条件を検討しよう
そもそも転職理由は何ですか?それをじっくりと考えて転職先の条件を検討しましょう。
- 勤務時間
- 対象領域など変更
- 給与
- 人間関係
訪問では比較的、同僚と行動を共にすることが少ないので人間関係に疲れている方にはお勧めですね。地域に出たいけど、一人で仕事する自信がない方には老健がおすすめ。
人によっていろいろと条件があると思います。年齢によっては「この転職が最後!」って場合もあるし、家族を養うためにはお給料が下がっての転職はできないってこともあります。そんなこんなを考えると、すべての条件を満たした完璧な選択なんてほとんどありません。
あなたの生活で何か重要なのか、選択すべきものの優先順位をじっくり検討したうえで転職先を探してください。
転職サイトは自分に有利な転職先の情報を探すのに効果的
スマホやタブレットを使って、自分に有利な転職先を探したり、自分の条件に合った転職先を探すのがイマドキの転職先の探し方です。
口コミや知人の紹介だけではなかなか自分の条件に合った転職先を見つけるのは困難です。
多くの求人を比較して自分の条件に合った転職先を見つけることが重要です。複数の求人情報を比較しながら、自分の条件に合った転職先を選ぶには、転職サイトの利用が効果的です。
とくに、
- 退職したいけど、次の職場の候補がない
- 在職中に次の職場を決めておきたい
- コネや転職を相談できる知人が少ない
という方には転職サイトの利用が効果的ですよ。
転職サイトを利用する際に事前に確認しておいた方が良いポイントとして挙げるとすれば
- 在職中でも登録することができる
- 自力で転職先を見つけた場合に登録の解除ができる
- 無料で登録できる
- 転職支援の実績がある
最低でもこの4点については確認してから、登録されることをお勧めします。
じっとしていても転職はできません
いろんな考えが頭の中に渦巻いているのが転職ってものなのです。だからといって、頭の中がすっきりするまで転職活動をストップさせていたのでは、転職なんてできません。2度の退職を経験している私が言えることは、
行動しなければ、転職なんてできませんよ!今のままでいいですか?転職活動スタートしてみませんか?
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