子供のスプーンの握り方っていうのは少しずつ変わっていきます。そのことについて書いてみます。年齢とのかかわりは気にしていないので、握りの変化のことを中心に書いてみます。鉛筆やクレヨンなどの筆記道具等も同じようにして発達します。
子どものリハビリテーションに関わっている作業療法士の視点です。
※握りの発達には、大まかな発達の方向性はありますが必ずこのようになるって決まりがあるわけではありません。ここに記載の通りにならないから異常ということではありません。不安な方は専門機関に相談してください。作業療法士としての経験に基づいて記事を書いていますが、個人的見解です。一般の方からの発達相談やコメントなどには対応しておりません。
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握りの変化と名称
握りの発達的変化はこんな感じ。
回外握り⇒手掌回内握り⇒手指回内握り⇒三指握り
となります。
回外握り
手のひらを上に向けた状態でスプーンやフォークを握って操作する状態なのが、回外握り。
手のひらを上に向ける動きを「回外」、手のひらを下に向ける動きが「回内」っていうんだけど、回外握りは手のひらを上に向けた状態でスプーンなどを操作すること。
スプーンの柄を指先部分ではなくて、手掌部で握りこんでいるのが特徴です。スプーンやフォークの先端が小指の側にあります。
手掌回内握り
もうちょっと成長してくると、手のひらを下に向けた状態でスプーンやフォークを握るようになります。
回外握りの時は小指側にスプーンやフォークの先がありましたが、手掌回内握りでは、親指側にスプーン等の先端がくるように握ります。
手掌部で握りこんでいます。
手指回内握り
手のひらを下に向けた回内握りで、親指側にスプーンの先がくるように持つのは同じですが、把持している部分の中心が手掌ではなくて指先の方になっているのがこの時期の特徴です。
指先で把持をしているっていう点で、手掌部を中心に握っている時期よりも手部の握りの運動は発達していると考えられます。
3指握り
手指回内握りよりも手や指の動きが発達してくると、親指・人差し指・中指を中心とした3指握りになってきます。
握りの発達の評価のポイント
スプーンでもフォークでも、クレヨンとか鉛筆の握りでも基本的には
今の時点でどんな握りをしているのか
ってことは重要な評価のポイントです。
- 手のひら(手掌)の向き
- 握りの中心が手掌なのか指先なのか
- 操作している時の腕や手首などの動き
こういったことを中心に現時点での道具の操作を確認します。
評価してどうアプローチを考えるのかってことは別の記事に書いています。
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