通所リハや通所介護、訪問看護ステーションなどを掛け持ちしながらお仕事している作業療法士です。通所介護事業所には月6回くらい勤務しています。
午前と午後に3時間のサービスを提供している通所介護では、マシンと集団での体操などを実施しており、作業療法士の私は個別対応でリハを実施しています。
ベッドはありません
私が勤務していない日は看護師さんが個別機能訓練として対応されています。
介助歩行や車いすの利用者さんも少数在籍されていますが、基本的には杖歩行も含めて移動は自立している人が多いデイサービスです。
さほど広くないスベースにマシンが置いてあることもあり、治療台やベッドはありません。
管理者さんからは勤務するにあたって
「必要なら治療台とかベッド導入しますよ」
と言われつつ勤務して3年がたちますが、、治療台やベッドの必要性を感じません。歩いている、もしくは介助すれば立位保持は可能な利用者さんに対して作業療法士として個別介入するにあたって、ベッドが必要と感じることは年間1度か2度くらいなんですよね。
どうしてもというときは、気分不良の利用者さんに備えての折り畳みの簡易ベッドがありますが私が使ったことはありません。
新しく導入したもの
勤務するにあたっていろいろ作業療法士として道具類は導入しましたがたいていは100均で購入できるものだけ。
個別介入も坐位・立位が中心。
そんな中少し費用が掛かるものを最近導入してもらいました。
タイルカーペットを部分的に貼り替えてもらって、格子状にしてもらいました。
- バランス練習として色々な方向にステップしたり
- パーキンソンのすくみ足や小刻み歩行の方に対して、目印を見ながら大きくステップするとか
- 二重課題としてのステップに利用したり
- 同じマス目だけで足踏みするとか
これまでは手作りの簡易ラダーみたいなものを使っていたのですが、タイルカーペット貼り替えてもらってものすごく活用の幅が広がりました。
利用者さんも興味津々
いつも個別リハする場所の床の模様が変わっていることに利用者さんも興味津々。
「これは一体荷をするの?」
と皆さん聞いてこられます。
歩ている利用者さんが大半とはいえ、バランスも含めて転倒のリスクが低いとは言い難い利用者さんばかりなのです。
だから前後・左右・斜めなど色々な方向へのステップや、方向転換を含むステップ、二重課題、大きな歩幅のステップなどなどの練習を実践することで歩行能力が改善することに使っています。
徐々に介護スタッフや看護師さんにも活用してもらえるように展開していく予定。
リハのためにベッドを導入しても、他職種さんにそれを使ってリハをしてもらうことは難しいけどタイルカーペット張替は他のスタッフさんにも活用してもらえると考え、管理者さんと相談して導入しました。
今後の展開が楽しみです。
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