訪問看護や訪問リハビリ業界は新人でも、看護師やヘルパー、セラピストとしては経験のある方って多いと思う。だけど、病院や施設でやってることと、おなじ業務であっても、ちょっと苦労することもあるのがこの業界。そんなことを書いてみた。
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移動するのが大変で退職する方もいます
訪問介護や訪問看護、訪問リハビリといった訪問業界では利用者さんの家に訪問してお仕事することが基本。デイケアやデイサービスのように車で回って利用者さんを1か所に集めたり、病院のように利用者さんが自分でやってくるという仕事ではありません。
- 徒歩
- 公共交通機関
- 自転車
- 原付やバイク
- 車
等を利用して利用者さんの家に訪問することで業務が成立します。
あたり前といえば当たり前のことなのですが、訪問看護系のある統計調査によると、「訪問看護ステーション」を退職した看護師さんの退職理由の上位に
移動が大変
という理由が挙げられています。病院勤務では考えられない事ですよね。
多いと8件くらい訪問するよ
3か所の訪問看護ステーションに掛け持ち勤務している立場から言うと、リハビリ、ヘルパー、看護師の業務に関係なく、人口が密集している都会で利用者さんが多い事業所だと、1日8件くらい訪問することもあります。
1人の利用者さんへの訪問時間が長ければ訪問件数は少なくなるし、滞在時間が短い訪問であれば訪問件数は多くなります。自転車で移動する場合でも15分くらいの移動でも1日8回も繰り返せば結構な距離になります。
車やバイクで訪問すると体力的には楽だけど、事故の心配もあるし冬のバイクは辛い。車だとエアコンはありますが、移動時間が短いとエアコンが室内に効いてくるころには次の家に到着ってこともあるので、あまり楽とは言えないんですよね。
天気に左右される仕事の大変さ
私は冬の雨が一番つらいね。夏は比較的慣れてきたので暑さが辛いとは思いません。えーっと、これは大阪で働いている私の基準で書いています。
雪の多い地方や山間部などではまた違った意見もあると思います。
だけど、確実に言えることはお天気によって同じ仕事でも疲労度合いは全く異なります。お天気が悪い日はやっぱりものすごく疲れます。天気予報を習慣が身に付きますし、お仕事でバイクに乗るときはたっぷりと着込んで過ごしていますから、普段でも寒さには強くなります。
暑さ寒さに強くなれますよ。
体力と健康が大事になる
- 自転車や原付、バイクで移動
- 天気に左右される
こんな仕事なんですよね、訪問業界。訪問リハビリテーションに関わるようになって10年になります。(セラピストとしては20年以上がたちます)
訪問業界に転向したときは、暑さ寒さについていけなくて風邪をひくことが多かったけど、最近は体調崩すことがほとんどなくなってきました。ここ3年くらいは体調不良で仕事を休んだことはないかな。
時間を決めて働くことができるし、お給料も時給で換算するとちょっといいかな。だけど、本業そのものではなく、移動や天候により業務のつらさっていうのは変わってきます。
そのことに取り組む覚悟ができていないと、この業界は長続きしませんよ。
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