ケアマネジャーさんって理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーションスタッフとしっかりコミュニケーション取れているのかな?たとえば、訪問のリハビリなんかだったら、事業所の事務員さんとか管理者さんとだけ連絡を取り合って、現場で働いているリハビリ担当スタッフと会ったりしなくてもサービスが開始されてしまうってこともあるんだろうな。そのあたりのことを書いてみた。
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リハビリは大事かもしれないけど・・・
2015年の介護保険の改定で、
- リハビリテーションマネジメント加算2
- 生活行為向上リハビリテーション実施加算
などが登場したり、「活動と参加」への取り組みがクローズアップされたりしてきた。
これらの加算や取り組みに対してしっかりと取り組むにはケアマネジャーさんと担当のリハビリスタッフががっちりとタッグを組んで実践していくことが重要だと思う。
だけど、ケアマネジャーさんは担当のリハビリスタッフと顔の見えるお付き合いができているのかな?
ちょっと心配だ。そういったことを作業療法士である筆者がリハビリ目線から書いてみる。
どっちが忙しい?
リハビリスタッフの方が担当者会議への出席率も悪いし、電話に出られないことも多いだろうね。
だから、face to face的なお付き合いができない、会えないことの原因がどちらに多いかっていう風に考えると多分理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の側にあるのだと思う。
じゃあ、ケアマネジャーさんに問題がないのかっていうとそうでもないような気もする。
多くのケアマネジャーさんのリハビリに関する姿勢は
リハビリのことよくわからないのでお任せします!
って感じの印象を現場では受ける。
退院前カンファレンスやサービス担当者会議でしっかりとリハビリに関してお話しているリハビリスタッフが少ないからこのようなことになるのだと思いますが、リハビリに関して日々突っ込んできてくれるケアマネジャーさんは少ない。
10年以上訪問リハビリに従事していますが、積極的に連絡をしてきてくれるケアマネジャーさんは少ない。
だからそれでいいっていう風には思っていない。
こっちから連絡しないから向こうからも連絡がない
とか
向こうから連絡がないから、こっちからも連絡しない
っていうようなことはそろそろやめにしないといけな時期が来ているだと思うんですよね。
新しい加算の意味をしっかりと考える
- 生活行為向上リハビリテーション実施加算
はリハビリテーションマネジメント加算2を算定することが前提になっている。
このリハビリテーションマネジメント加算2はサービス担当者会議とは別に、リハビリテーション会議を開催することが算定要件になっている
リハビリテーション会議を実施している事業所はまだまだ少ないが、個人的にはリハビリテーション会議が介護保険の改定に組み込まれた背景には
- プランに対してリハビリのことをしっかり反映させる
- 多職種連携
- ケアマネジャーとリハビリの協業
このような思惑があるのではないかと考えています。
地域の現場でまだまだ少数派なリハビリテーションをより効率的に実践するためには、多職種連携は欠かすことができないと思います。
そうしてその多職種連携の軸になるのはやっぱりケアマネジャーさんだと思うのですよね。
だからこそ、リハビリスタッフとケアマネジャーさんのface to faceなお付き合いが必要だと思うのです。
お互いの歩み寄り
連絡ないからこっちからも連絡しない
とか
いつもこっちからしか連絡しないから疲れるから、もう連絡とらない
なんてことになってほしくないのですよね。
会ったこともないから余計にこんな風な発想になってしまうんだと思う。
会ったことがあって、相手の性格とか雰囲気がわかると、もっと違う発想になると思うのですよね。
そのためには、リハビリテーション会議が効果的に運営されることが必要だと思います。
自分の事業所に有利な日程ではなく、多職種が参加できる日程で開催され建設的な話し合いがなされることを期待しています。
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