講演でも時々話しているし、なんだか先日のTwitterでも流れてきた話題なので書いてみる。
美容院とかでも美容師さんを指名するじゃないですか!
僕は行きつけの散髪屋さんにしか行かないから知らないけどね。
それと同じで、訪問リハビリテーションの業界ではケアマネさんから指名されることは時々あります。
過去にもこんな記事を書いています
どちらのコラムも2014年とか2015年のことですが、いま現在も指名されることはあります。
だけどその指名されるということの意味合いというか指名されることそのものについての見解は異なっています。
指名をもらうことは難しくない
利用者さんやケアマネさんから
「やっぱり山田さんでないとダメだから、担当して」
って言ってもらうことはさほど難しいことではありません。
利用者さんやケアマネさんに対して「いい顔」していればいいだけです。
利用者さんや家族さんに言われるがまま、マッサージとか歩行練習とか「もみもみリハビリ」をしていればクレームが入ることはほぼないのが今のリハ業界です。
もしくは、ちょっと小難しいことを言ったりして、ケアマネさんから信頼を勝ち取れたりもする。
そんなに大変なことではありません。
いわゆる「ご機嫌取り」みたいなことしてれば、いいんだと思います。
批判を恐れずに言うと
リハビリテーションとか理学療法とか作業療法とか言語療法のことをきちんと理解している患者さんやケアマネジャーさんは少数派。初めてセラピストと出会ったって方も多い。だからご機嫌取りしていれば、気に入ってもらえるし指名ももらえるようになる。
だからと言って、そういった行動が本当の意味でリハビリテーション的に正しい行動とは言えない。間違っています!
⇒「ケアマネはPTとOTの違いなんてわからない」だからこそ信頼関係を築き上げる必要がある!
指名されることは大事です
ご機嫌取りではなく、きちんとしたリハビリテーションを提供したうえで指名を勝ち取れたら嬉しい。
ここで言うきちんとしたリハビリテーションとは
- 「活動と参加」への関わりや生活期リハビリにおけるPT・OTの役割分担のこと
- 病院のリハビリと「活動と参加」と「退院後の生活」
- 病院リハにも地域リハにも治療技術が必要だ!心身機能と活動と参加へのアプローチの正しい理解
- リハビリテーションの限界とサービスの適正運用
- サービスの適正利用
- ケアマネジャーはリハビリテーションを正しく活用してほしい
時代にマッチしたリハビリテーションを提供することが必要です
- 心身機能へのアプローチと活動と参加へのアプローチ
- 触るリハビリテーションと触らないリハビリテーション
- リハビリテーションのマネジメント
- サービスの適正利用
そんなことを考慮したリハビリテーションの提供が2025年に向けて求められています。
だからときにはリハビリテーションのサービスを終了しなければならないときもあるでしょう。
セラピストの提供すべきリハビリテーションとケアマネや患者さんが求めているリハビリテーションが一致しないときもあるでしょう。
ケアマネや患者さんの求めているリハビリテーションと、臨床の現場で提供されるリハビリが一致しなければ「担当替え」「拒否」ということになるでしょう。
だけど時代にマッチし事業所の方針にもマッチしているサービスを提供したうえで「拒否」されるのであればやむを得ないと思います。
逆に時代にマッチしなくてもケアマネや患者さんに「いい顔」していれば「指名」されるようになるでしょう。
なんだか矛盾した話ですが、今は生活期も病院もリハビリテーションそのものが2025年に向けた過渡期なのです。
だからと言って「いい顔」して指名を奪い取ることがいいことではありません。
本当に意味で指名される
上記に書いたような、時代にマッチしたサービスを提供したうえで指名されることは非常に値打ちがある。
だけど、出来ることなら特定のセラピストのみが指名を受けるだけではなく、そういったサービスを提供できるセラピスト、指名を受けることのできるセラピストを増やすことは事業所にとって大きなメリットだ。
だから指名を受けることだけで天狗になるのではなく、そのノウハウを積極的に同僚や若手のセラピストに提供してほしい。
そうして指名がかかったとしても
『今は訪問の空き枠がありません、だけど実力伸ばしている後輩がいますのでそちらを担当させてください。私もきちんとフォローさせていただきます。』
って言うような対応をして、事業所全体で地域の中で生き残れるようにしていくことが、本当の意味で指名されることのメリットだ。
もう一度書くけど
「指名される」から良いセラピスト、「担当替えされる」から悪いセラピストではありません。
指名されることなんて簡単なんですよ。
時代にマッチしたリハビリテーションを提供することが良いセラピストなんです。
今は過渡期なんですよ、どういったリハビリテーションを提供すべきかってことを事業所として、セラピストとして考えてみてほしい。
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