地域リハビリって聞くと、介護保険領域のサービスだけを想像していませんか?「地域」リハビリっていう区切りは単に場所を表しているだけです。だからその地域で行われているリハビリテーションサービスはすべて「地域リハビリ」なんですよ。あなたがチャレンジすることでその領域はどんどん拡大するのです。
そのための努力してますか?
退院後の状況を把握する
回復期リハにお勤めの方の場合、退院後の患者さんの様子を把握してますか?
- 住宅改修が適切に利用されているのか?
- 自主トレはきちんと行われているのか?
- シミュレーションで指導したADLは自宅でも行われているのか?
こういった退院後の状況を把握することで、「もっとあの時こんなことをしておけばよかった」みたいな感じで、自分の行っているアプローチのフィードバックとなり、次の患者さんのアプローチの際にはもっと違う視点から取り組めるのではないでしょうか?
- 外来で担当が変わっても家族さんや本人さんと話をする
- 診察室の前ですれ違う時に話を聞く
いくらでも手段はあると思います。自分がアプローチした結果を聞くことが今のアプローチの改善につながります。
周囲の施設と連携する
回復期リハの場合では、退院後に病院の近隣の事業所のサービスを利用することが多くなります。そうすると、それらの事業所とスムースに連携が取れていると、退院後の状況も把握しやすいのではないでしょうか?
などの記事でも書いていますが、近隣の事業者との連携が非常に重要になってきます。
小児の領域では、以前は特別支援学校や保育園などと連携すればよかったのですが、最近は児童デイサービスの数も徐々に増えています。また、私のように訪問看護ステーションから小児の訪問に出ている事業所も少なからず増えています。そうすると、その地域で連携する相手も増えていることになります。
小児領域だから、地域との連携は関係ないってことはないんですね。小児領域も十分に地域リハビリテーションの一員を担っているんですよ。
まずは最初の一歩を踏み出す
他の施設と連絡を取り合うのってエネルギーがいることですよね。勇気もいると思います。
でもその一歩が、あなたのリハビリテーションの幅を広げることになります。自分の実施しているリハビリテーションが、利用者さんのお住まいでどのような影響を与えているのかをきちんと把握することが、あなたのリハビリテーションの質を向上させます。
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