小児領域の訪問リハビリテーションの課題やむずかしさについては他の記事でも書いているが、この領域を経験しているセラピストの多くは「小児領域の経験のなさ」を課題としていることも多い。
だれでも、経験の乏しい領域には躊躇するものである。だからといって、そのまま放置していてはセラピストとしての成長はあり得ない。
そこを乗り越えることが必要なんですよ。
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経験の乏しさを埋めるもの
小児の領域だけの課題ではないと思います。
- 初めて担当する疾患
- 初めて担当する障害
等など誰にでも、初めて の瞬間はありますよね。今まで、いくつもの 初めて を乗り越えてきて今があるのではないでしょうか?
これまで初めての経験や、乏しい経験を克服するためにあなたがおこなってきたことは何ですか?
- 研修会に参加する
- 同僚に聞く
- 先輩に学ぶ
- 友人に聞く
- 書籍やジャーナルを読む
というところでしょうか?
とにかく何とかして 初めて を乗り越えようと努力をしてきたのではないでしょうか?
ところが、小児領域の訪問に関する研修会や書籍などの情報源は非常に乏しいのが現状です。だから余計に敬遠されているのだと感じています。筆者が主催する やまだリハビリテーション研究所 でも、小児領域の研修会は人気があります。他ではあまりやっていない研修会だからだと感じています。
同じ地域の通園施設などとの連携
小児領域の訪問を行っている事業所は少ないのですが、小児のリハビリテーションを実施している施設は全国にあります。通園施設、児童デイサービス、病院などなどこの記事をお読みのあなたの近くにもそのような施設はあるのではないでしょうか?
もしくは、あなたの先輩や同級生がお勤めになっていたりしてませんか?
小児リハビリの基礎を学ぶ
そんな近隣の施設に見学に行ったことはありますか?私はあります。
小児領域の障害を持っている対象者に対して、どのような理学療法、作業療法、言語聴覚療法をおこなっているのか?
まずは現場で見てほしいんです。
特殊なことばかりをやっているわけではないってことを知ってほしいんです。
おそらくそこで提供されているリハビリテーションは、あなたにもできるリハビリテーションなんです。
まずは、どのようなことが実践されているのか知るところから、不安の解消をしてみてください。
小児領域のネットワークをつくる
療法士の可能性を広げる連携 という記事でも書いていますが、わからないことがあったら素直に他の人から学ぶようにしましょう。
看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師、いろんな方から学べばよいのです。地元の小児のリハビリテーションを実践しているスペシャリストとつながりましょう!
小児の訪問を実施することがあったら、そのスペシャリストに相談すればいいんです。
私はいつもいろんな人に聞いています。たいていの人は親切にいろいろと教えてくれますよ。
そのためには積極的にいろんな方とかかわる努力が必要です。そのために行動してみてください。
経験がないからできない では いつまでも経験できない
経験がないなら経験すればいいんです。「経験がない」という言い訳は、「私は新しいことにチャレンジしません」って宣言しているのと同じではないでしょうか?
そのために、あなたを支援してくれる可能性のあるネットワークをあなた自身が構築することが、経験の乏しさを埋めてくれるネットワークに発展していきます。
「経験がない」のではなく、 「経験しようとしない」姿勢 が問題なのではないでしょうか?
最初の一歩には勇気が必要ですが、一歩踏み出さないことにはあなたの成長はないのではないでしょうか?
やまだリハビリテーション研究所 では2014年もこの領域の研修会を数回実施する予定にしております。
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