実践!小児の訪問看護・リハビリ 5『車の買い替えのこと』

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小児のリハビリテーションや看護に関わっていると、時おり持ちかけられる相談に「大きな車に買い替えたほうがいいんでしょうか?」って相談されることがある。初めて小児領域の訪問に関わっている看護師さんやセラピストならこんな相談持ちかけられると困るんじゃあないかな?車って安くても百万単位でお金が動くからね。だから、そんな時に困らないようにちょっと書いてみた。


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車の買い替えを家族が考えるとき

病院に入院している間はあまり考えることはないと思う。だけど、病院を退院して訪問看護や訪問リハビリを利用しながら、入院した病院にも定期的に受診したりするようになってしばらくたつと考えるようになる。

今は大丈夫だけど、そろそろもっと大きなサイズの車に買い替えたほうがいいのかな?

僕の経験では障害をお持ちの子供さんが2歳を過ぎたあたりからこの相談が増える傾向にある。ベビーカーで移動していたのが、病院や施設で車椅子なんかを作り始めるのが2歳から3歳くらいで作り始めることがあるからだ。ベビーカーよりも少しサイズが大きくなる傾向があるのが車いす。

ベビーカーみたいにコンパクトに畳むことができないものが多いから、

もっと大きなサイズの車にした方が便利かな?

って考えることになるみたいです。

こんな風にアドバイスしています

車ってやっぱり安くないからね、百万単位の買い物をポンって買ってしまうのはやっぱり難しい。ほかにもお金がかかるようになるしね。

だいたい子供さんが少し大きくなってきた2~3歳くらいってマイホーム購入しようかどうか迷う時期でもあるから、抑えられる出費は押さえたほうがいいと思います。

アドバイスのポイントはこんなところ

  • 今の車は何年くらい乗っているのか?
  • 兄弟を含めて何人で車に乗るのか?
  • 駐車場のサイズ
  • そもそも現在乗ってる?

今の車に乗り始めて何年くらい?

子供さんが障害を持っていることに関係なく、いまのっている車がそもそも古くて、買い替えをもともと考えているようなタイミングなら、大きめの車に買い替えることをお勧めします。ここで、小さな新車を買ってしまうとしばらくそれに乗り続けることになるからね。そうなると小学校くらいになった時に小さな車では、車椅子とか運ぶのは難しいと思います。

いま現在乗っているのが、新車ならしばらくそれを乗っていてもいいと思います。現時点で、ベビーカーとか家族が乗り込めて何とかなっているならまだ新車買わなくていいよ。そのうちどーしても狭くなってきたときが買い替え時です。

何人で乗車する?

兄弟も含めて何人で乗車しますか?

これが現在の車の定員をオーバーしているなら法的に違反することになるから買い換えるべきです。だけど、まだまだ大丈夫なら今のサイズでもいいんじゃあないかな。いまのっている車のサイズが大きなタイプなら無理に買い替えることはないしね。

一人目のお子さんが障害を持っていて、その子供さんが3歳くらいになって弟とか妹とか下の子供さんが生まれてきたなら買い替え時かもしれませんね。乗車人数が増えるからね。

駐車場のサイズは大丈夫?

たまーにマンションとかであるんだけど、車高とか車幅とか駐車場に制限のある場合、買い替えすると駐車できなくなることがあります。小さな車に買い替えるよりも、大きな車に買い替えることがほとんどなので、このあたりは注意が必要です。

いまのってる?

パパさんは乗ってるけど、ママさんはペーパードライバーっていう組み合わせの場合、車の買い替えを考えるよりもママさんに近所の教習場にでも行って「ペーパードライバーコース」とかを受けてもらうようにアドバイスします。

普段はパパさん仕事に行ってて、ママさんが受診とかで車に乗るならまずママさんがペーパーレベルの運転技術を向上させることが大事。買い替えはそれからかな。

こんなことをいろいろ想定しながら買い替えのアドバイスをします。車って購入したらしばらく買換えしませんからね。あわてる必要はありません。

こんなこともアドバイスしましょう

買い替え以外にも車に関してはいろいろアドバイスします。

もっとも言いたいのは

チャイルドシートとか、カーシートとかはきちんと使って欲しい

車ってやっぱりいろいろ事故の可能性があります。だから、チャイルドシートとかはきちんと利用してほしい。使いにくい時は担当スタッフがきちんとアドバイスしてほしい。

お母さんの膝の上に抱っこしながら、まとめてシートベルトをしたりしてませんか?

これってものすごく危険!

車が急停車したときに、お母さんとシートベルトの間に挟まれて、その間にいる子供さんがものすごく圧迫されるんですよ。内臓とか圧迫されるし最悪骨折することもあるくらいなんです。

乗車するなら安全に乗車することをしっかりとアドバイスしてほしいです。

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