他のサイトにも書いたことがありますが、こちらでも書いておきます。保育園のスタッフからの相談で家族支援をした経緯です。半年ほど経過観察とアドバイスを行いました。
※このコラムは作業療法士としての私個人の見解であります。このコラムをお読みの方の育児に責任を果たすことは出来ません。発達の遅れが心配な場合は最寄りの保健所・保健センター、小児科医にご相談ください
相談と経緯
「1歳4か月なんですけど、ずり這いしかできません。這うときの動きも片足は全く動いていないんです。ちょっと見てもらえませんか?」
で保育園に様子を見に行きました。
1歳4か月児、表情は良好、初対面の僕を見て泣いています。
這い這いはというと、両手はしっかり動いていますが足の動きは片足だけ、もう一方の足はだらんと伸ばしたままで全く動きません。
上肢や下肢を動かしてみると、硬さもなく可動域も問題なし。介助して立たせようとすると、両足ともにキュッと曲げてしまって接地できずぶら下がった状態になります。無理やり立たせると泣いてしまいます。つかまり立ちもしません。
でも両手の動きは、指先もきちんと動いていて年齢相応の動きです。這い這いの姿勢は確かに片足を全く使わないのですが、動かさないほうの足にも硬さは見られません。座っている姿勢は年齢相応でバランスもいいです。座っている姿勢で遊んでいても不安定ではありません。
這い這いで片足を使わないのですが、両手と片足の動きが正常で一方の足だけが、動きがよくないという病気はあまりありません。
片足だけのハイハイでも移動が出来てるし、座位が安定するので四つ這いとかつかまり立ちとかの経験はありませんでした。
移動が出来てしまうような子供さんの場合、より不安定なバランスになってしまうようなつかまり立ちとか、伝い歩きとかに対して積極的に取り組まないことがあります。この子供さんもそんな感じでした。実用的に這い這いが出来ているので、1歳4ヶ月だけど他の移動手段に対して発達が遅れてしまっている感じ。
この時点でお母さんには、両足にしっかりと体重をかける経験を積ませたいので、足の着く椅子に座る習慣をつけるようにお伝えしました。
1歳4か月のこの時点でかかりつけの小児科医からは
「様子を見ましょう」って言われていたようです。
さらに2か月後、1歳6か月
2カ月後に様子を見に行くと、上手に四つ這いしていました。座っているときも両足にしっかりと体重がかかっています。
四つ這い位、膝立ち、つかまり立ちが上手にできていました。
左右差も見られません。2か月という短期間の間にしっかりと成長していました。
この時点で1歳6ヶ月、まだ歩けません。だけど、この2か月の成長から考えると遅れているけれど確実に運動機能は発達しています。異常な動きもみられないので、もう少しで歩けるようになると考え、お母さんにもそのことを伝えました。
四つ這い位、膝立ちができるということは、足にしっかり体重をかけて支える経験が出来ているということです。つかまり立ちも可能なので、足で支える力がもう少し強くなれば歩き始めるということを伝えアドバイスを終えました。
その後保育園から連絡があり、2カ月後1歳7か月くらいでしっかりと歩き始めたとのことです。
⇒寝返りできない、首が座らない、歩かない等の発達の遅れが心配なお母さんへ
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