今取り組んでいる課題がこれです。数字を読むことができる子供がいるんですが、書くことが難しい。書くことのできる数字と書けない数字がある。読めたら書けるって思いがちですがそんなことはないのです。「書く」っていうのは結構難しい作業なのです。
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何で書けないの?
お手本を見て、「読む」ことはできるのに上手に書くことができない。
そんな子供はけっこうたくさんいます。
スプーンのコラムで動かそうと思っても動かせないこともあるっていうようなことを書きました。足の小指や耳を動かせる人もいれば動かせない人もいる。自分の体なのに動かそうって頑張っても動かない、そんなこともある。
「書く」ってことも同じなんですよね。
上手にお手本通りに書こうって頑張っているのに、書けないんですよ。
読者の皆さんは、「絵心」ありますか?
目で見たものとか上手に絵にかけますか?写生大会とか好きでしたか?僕は嫌いでした。上手に書けないんです。
他の人たちと同じ景色を見て、同じ道具を使っているのに、出来上がる作品はあまり上手ではありませんでした。
二人一組でお互いの顔を書いたりする美術の授業とかもあまり好きではなかった。目の前の友達の顔をしっかり見ているのに、画用紙の上で上手に再現して描くことができないからです。
子供たちが「文字」や「数字」を書いたりするときも、しっかり見ていないのに書けないっていうのは似ていると思うんですよね。
評価で考えること
そんな子供たちとかかわる時に考えているポイントとしては
- 腕や手の動き
- 姿勢
- 頭の位置のコントロール
- 目の動き
- 目と手の協調性
- 記憶力(目で見たものを覚えておける)
- 声に出して読むことができる(音読)
そんなことを評価しながら、担当の子どものリハビリテーションの内容を考えていきます。
そのうえで、ちょっと前のコラムで書いたようにノートのマス目の大きさや鉛筆の濃さ・種類などを考慮した書きやすい工夫もします。
覚える力と再現する力
黒板に書いてあることをノートに写すような学校での活動の場合、黒板に書いてある内容を目で見て、覚えて、手を使って自分のノートに書く(再現する)ことが必要です。
大人なら、けっこう長い文章でも覚えておけるからそんなに何度も黒板を見る必要はないですよね。だけど一度に覚えることができない子供の場合は何度も黒板を見るので「書く」のに時間がかかる。
大人でも、見たことのないアラビア文字の文章とかロシア語の文章を黒板から書き写す作業するなら、何度も見ないときっと書くことができないでしょう。
視覚的認知能力っていうのですが、目で見たものを正しく覚えたり、再現したりするのは結構難しいものなのです。
小学校で、音読の宿題出ますよね。声に出して文を読むのは「読む」練習だけじゃあないんです。
声に出して読むことは、書くことにもつながるのです。目と声と耳を使って字を覚える作業が含まれているのです。
大人でも声に出して言うことのできる英単語なんかはすぐに書けるでしょう。
いろんなアプローチを考える
子供さんがどの課題でつまづいていて、上手に字を書けないのかっていうのはその子供によって違います。
だからその子供さんの能力に合わせたリハビリテーションを考える必要があります。
他の子供と同じ課題に取り組んで上手になることもあるけど、同じ課題を練習するだけでは上手にならないこともあります。
時間のかかる子もいます。
児童発達支援&放課後等デイサービスでは、いろんな研修会に行ってる職員さんもいるでしょう。
研修会で学んだことを実践してうまくいくこともあれば、同じことをやってもうまくいかないこともある。
そんなことも知っておく必要があるなって感じています。
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