療育支援関係の方向けの講演を昨日終えました。
⇒「平成30年度 第1回 こども療育支援室 公開講座」開催
大阪河崎リハビリテーション大学で開催されました。
療育に関わっているスタッフ、支援学校の先生、セラピスト、保護者の方などの参加がありました。
今回の講演のテーマは、手の使い方の発達に対して、療育の場面でどのような支援をするのかということを作業療法士の視点でどんな風に考えるのかってことを中心にお話しました。
困りごとはいつでもある
- スプーンを上手に使えない
- 3指握りできない
- シール上手に貼れない
- 椅子に座れない
保護者の方や療育関係スタッフの方に対しての研修会では、皆さんいろんな困りごとを抱えておられます。
そうしてそんな困りごとや「できないこと」って言うのは子供の成長とともに減るどころか、増えることもあったりします。
一つできるようになっても、まだまだ出来ないことがある。
やっぱり子供さんにはいろんなことができるようになってほしいって思うのが、療育関係者の目標ですしねえ。
『今』困っている
研修会でいただく質問も
「〇〇が上手にできなくて困っているんです」
っていうものが多い。
常に、『今』出来ないことって言うのがあって、それをどんな風に対応すればよいのかってことが課題になります。
じゃあ、目の前にいてる子供たちは出来ないことがたくさんあってダメダメなのかっていうと、けっしてそんなことはないのです。
「できる」「できない」という今の状況だけを評価するのであれば、僕のような作業療法士の目の前に来る子供たちというのは常に何らかの問題や課題を抱えています。
だからといってダメなわけではありません。
『今』のことを評価することは大事なのですが、半年前や1年前はどうだったのかということも評価をしてほしいんです。
長期の経過を見ること
『今』出来ないことはたくさんある。
だけど、「1年前」と「今」とを比較してみると「上手になっている部分」はあると思います。
その上手になっている部分はこれからもどんどん伸ばしていってあげたい部分です。
お箸やスプーンの使い方が苦手な子供さんたちも、1年前と比べると上手になっている子供はたくさんいる。
療育のスタッフの方は特にこの長期的な評価の視点を持ってほしいのです。
保育園での5年間くらいの支援、支援学校での6・3・3合わせて12年の支援。
担当している『今』困りごとはたくさんあるでしょうけど、去年や一昨年の担任の先生と話をしてみると「ものすごく上手になっている」ことはたくさんあるはず。
支援学校などで作成する、個別支援計画においてもそのような長期的視点を考慮して作成してほしいなって思っています。
その時その時の『今』の時点での困りごとはいつでもある。
だけど1年前は2年前と比べて上手になっているなら、それは子供が成長しているということ。
その長期的な成長をきちんと評価して「今」の課題に取り組んでほしいと思います。
こんなお話をリアルに聞いてみたい方はこちらからどうぞ
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