実際にどんなものを使ってスプーンの練習をしているのかってことも書いてみます。使っている道具はどこにでもあるものなので、家庭でも児童デイサービスなどでも、もちろんリハビリテーション室でも実践可能です。
作業療法士として子供のリハビリテーションで実践していることを書いています。
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ビー玉ですくってみる
こんな感じで、少し深さのある器に入れてすくう練習をしています。
お皿のように深みのない浅いものだと、スプーンの操作が苦手は手指や上肢の運動機能が未熟な子供の場合、ビー玉がお皿からこぼれてしまうことが多いのです。
この写真は撮影上机の上に置いていますが、実際のスプーン練習のリハビリテーションの時にはこの器を左手にもって動作を練習しています。
左手で器を持って、右手でスプーンを持つという感じで食事場面で両手を使うことを意識しています。ビー玉すくいやすくていい感じです。少し重みもあるからね。
ペグボードで使うボードです。
スプーンですくった、ビー玉をこの上に並べていきます。上手にすくって、上手にボードの上にのせるという動作を通して上肢や手指の動きをつかいながらスプーンですくったり、ビー玉スプーンから「そぉーっと」落としてボードにのせる動作を通して、手首(手関節)とか前腕部分の運動の練習をしています。
ペグボードっていうのはリハビリで使う道具の1つなのですが、お菓子の箱とか、卵のケースとか、箱みたいなものなら何でも使えます。
できれば、仕切りがしてあるほうがいいので、大きなお菓子の箱とかに仕切りをつけたほうがいいと思います。
練習の段階付けとか工夫
「スプーンですくう」練習だけなら器のビー玉をすくっているだけでいいのですが、食べこぼしを減らすためにスプーンの上のものをこぼさないでスプーンを操作することを意識させるために、すくったものを落とさずにボードに置くってことをしています。
大きなビー玉の場合、スプーンの先を使ってボードのマス目から、隣のマス目にビー玉を転がしながら移すっていうような手首や指先を動かす練習をすることもできます。
升目の深さにもよるけど、写真のボードでは小さなビー玉ははまってしまって指でつままないと取れないのですが、大きなビー玉はスプーンでコロコロ転がせます。
だから、指先の練習をしたいときは指先でビー玉をつまんで片付ける事もしてもらいます。スプーンの練習だけでスプーン操作は上手になりませんから、指先をしっかりと動かす練習をするには、ビー玉を直接指でつまむ練習は効果的だと思います。
スーパーボール
ビー玉は材質がガラスなので、すくいやすいんですよね。
だけど、材質がゴムのスーパーボールはすくいにくくなります。
↑上記の写真のように器の中にある数が少ない場合はスーパーボールがあってもすくうことはできるのですが、
↑この写真のように器の中にたくさんスーパーボールとかビー玉とかを入れておくと、スプーンを器の中にざっくり入れようとしてもスーパーボールのゴムの摩擦が強すぎて上手にスプーンを入れることができないのです。
スプーンとスーパーボールがこすれてしまってものすごい抵抗感なんですよね。
ビー玉だけならザクザクすくえます。
これって文章ではうまく表現できないので、ビー玉とスーパーボールがお近くにあれば試してみてください。
器にスーパーボールだけを入れておくと結構すくいにくいです。練習では両方混ぜています。
すくいやすい、すいくいにくい
ビー玉とスーパーボールのように、同じ丸いものでもすくいやすいものとすくいにくいものがあります。
器の中にいれるビー玉の数も
少ない、多いによってすくいやすさっていうのは変わってきます。
1つづつすくうっていうのは結構難しいものです。
ここでは丸い形のビー玉とかスーパーボールを取り上げていますが
- ブロック
- さいころ
- 立方体のもの
- 棒状のもの
とか形状とか大きさの異なるものでも、すくいやすさってのは変わってきます。
また
- ガラス製
- ゴム製
- 木製
- プラスチック製
対象となる物の素材の違いでもすくいやすさってのは変わってきます。
対象となる子供の能力やどんな動作を練習してみたいのかによって、道具や課題の設定を変更させることがものすごく大事になってきます。
そのあたりの段階付けとか工夫を考えるのが、楽しいんですけどね。
この課題ではほかにもいろいろな工夫の仕方があるので、それについては別の記事に書く予定にしています。
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