このブログでも僕が運営している有料サイトでも、「触らないリハビリテーション」について書いてきた。最近Facebookとかツイッター経由でも「触らないリハビリテーション」について書かれているものが増えてきた。僕は1年くらい前から書いているんだけどね。「俺が最初に言い出したんだ・・・」っていうことではなくて、今の2017年2月時点での「触らないリハビリテーション」問題について書いてみた。
2017年11月21日に追記
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触らないリハビリテーションのこと
「触らないリハビリテーション」について書いた記事はこちら
- 病院のリハビリが変われば、時代に対応できるんだよ!
- 多様なリハビリテーションのあり方(1)「触らないリハビリ」
- 病院リハビリテーションの改革が急務なんだよ!
- 【訪問リハビリ】触らない・何もしないリハビリテーションのこと
他にも「触らないリハビリテーション」で検索すれば他の人のサイトやブログも出てきます。
そんなのリハビリテーションじゃない!
「触らないリハビリテーションなんて、リハビリテーションじゃあない!」っていう人がいる。
これって大きな間違い。
何もね、担当している時間、担当している期間、ずーっと触らないでリハビリテーションするってことじゃあないんだ。口頭指示だけして見ているだけってことじゃあないんだよ
「触らないリハビリテーション」のこと話すると必ずそんな話が出てくる。
文句言ってる奴はだいたい考え方が極端なんだよ、アホかっちゅうねん。
- ずーっと徒手的にリハビリテーションをやっているから退院した患者さんたちは不安になる。
- いつも手取り足取りリハビリているから、退院したらレベルダウンするっていう恐怖感を感じる。
そんな患者さんに対して
- 退院したら訪問リハビリしてもらってねー
- デイケアに行けば大丈夫ですよ
- 老健でもリハビリしてもらえるよ!
みたいなオリエンテーションだけで、きちんとフォローもできない奴がおる。地域のリハビリテーションがどんな風に展開されているのかわかってない奴がおる。
触ってもらえない時間が圧倒時に多くて、家に帰ったら家族と過ごす時間ばっかりで、誰も触ってくれない。
そんなこともわからずにひたすら触るリハビリテーションのことや自分のテクニックのことだけを考えている奴もおる。
とにかく、触らないリハビリテーションのことを論じると極端なことを言って来る奴が多い。
改めて触らないリハビリテーションのこと
触るリハビリテーションは大事だ。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士としてテクニックを磨くことは大事だ。
触って変わる期間はしっかりとマンツーマンの時間を確保することも必要だ。
そう言ったことを一切中断して「触らないリハビリテーション」を実践しろて言っているわけじゃあない。
病院なら退院した後の患者さんの生活のことをリアルに考える。地域リハビリテーションの現場で利用者さんに関わるなら、在宅の生活のことを考える。
リハビリテーション専門職が関わることのできない時間の生活をどのように改善させるのかってことが大事なんだよ。
それが活動と参加に関わるってことだよ。
自分たちが直接的に関わることのできな時間帯の生活のことを考えると、触らないリハビリテーションが必要になってくる。
もっと言い方を変えると
生活そのものがリハビリテーションなんだってことだ。
レベル低下を防いだり、不自由さが残る身体状況でもやりたいことを実現できたり、なるべくなら二次障害の発生をストップさせたり、二次障害が発生したとしても最小限にとどめたり、楽しくやりたいことを実践したりするためには、対象者というか利用者さんの普段の生活そのものが、何らかのプラスの方向になるようにリハビリテーションが行えるほうがいい。
そのためには、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士だけではなくて、医師も看護師も介護職員も、ケアマネジャーもリハビリテーションに取り組む必要がある。
そんな中で理学療法士や作業療法士や言語聴覚士が、積極的に触らないリハビリテーションを実践して担当している患者さんとか利用者さんを地域で暮らせるようにしていきたいんだ。
特に病院では、退院が近づいてきている患者さんに対して触らないリハビリテーションのことを患者さんや家族さんに伝えて、触らないリハビリテーションを実践して、在宅生活にソフトランディングできるようにするというのかな、地域の現場にうまく引き継げるようにしたい。
触らないリハビリテーションは活動と参加への取り組みには必要不可欠。
地域リハビリテーションとか、地域包括ケアシステムのなかでは、対象者さん自身が暮らしたいスタイルが必要なんだよね。
だけど、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が取り組んでいるリハビリテーションはそこに向き合っていないことの方が多い。
このままでは、リハビリテーション専門職は地域包括ケアシステムの中で生き残ることはできない。他の職種の方がよっぽど触らないリハビリテーションを実践できそうな気がする。
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