他のサイトにも書いたんだけどね、2018年の診療報酬・介護報酬の同時改定に関連したテーマの講演依頼を年内に3カ所で行う予定だ。いずれも異なる主催者さんからのご依頼である。2017年に入ってから講演依頼があったものである。だけど、もういまから2018年 同時改定に向けて動き出すのは遅い、目指すのは2025年くらいってことを書いていみる。
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今さら間に合わない!
もう2018年までは、10カ月もない。(このコラムは2017年6月に書いている)
突然2018年同時改定じゃない訳だ。
- 2015年の介護報酬の改定
- 2016年の診療報酬の改定
この二つがあっての2018年同時改定なのである。
この改定から、ある程度の流れというか、同時改定に向けた方向性は予測することが出来る。だから、もうすでにその予測に対して、自分たちの事業運営を想定して動いてないといけない。なのに今ごろ2018年向けの研修会やってる場合ではない。
2015年直後に動いている人もいる、2016年直後に行動を開始した人もいる。そんな人たちに今頃動き出した人たちが追い付けるわけない。
今から動いても何も間に合わない。
依頼を受けている講演でもそのあたりはきちんとお伝えする予定である。
今から動くなら、2025年を目指して動き始めるべきなのである。
先行者利益
去年あたりからよく書いているけど、先行者利益はどの業界でも当たり前。
最初に動き出している人たちに追いつくのはかなり難しい。
例えばリハビリテーションマネジメント加算だ。
同時改定に向けて現場スタッフが最も大変になると想定される予測は
「リハビリテーションマネジメント加算は廃止され、そのプロセスだけが訪問リハビリや通所リハビリの基本点数に組み込まれる。現在リハマネ加算を算定できない訪問看護ステーションにおいても、リハビリの訪問においてはマネジメントのプロセスを実施する」
というものだ。
2025年に向けて、リハビリテーション専門職が実践するマネジメントは必要だ。
地域にリハビリテーションの資源はその他の事業に比べると少ない。だから、マネジメントを行うことで効率的に多職種や多事業所と連携をすることで効果的なリハビリテーションサービスを提供する必要がある。
だから、加算が残るにしろ廃止されるにしろリハビリテーションマネジメントを実践するという視点というか仕組みは残るはずだ。
だが2017年の時点でもリハマネ加算、特にリハマネ加算2を算定している事業所は少ない。
だけど、リハマネ加算算定率が8割以上って言う事業所もある。
もし、加算が廃止されてプロセスだけは実践しなければならないというような事態になったらどうだろう。
現時点でリハマネ加算を多数算定している事業所は加算の分だけ減収になるが業務的には変化はない。
だけど、現時点でリハマネ加算を算定していない事業所は業務は増えるが収入は増えない。収入という点では変わりなくても、マネジメントを実践したことのない事業所にとっては大変なことだ。
- リハビリテーション会議
- ケアマネや他事業所への助言
- 主治医との連携
こういったことを実践しなくてはならない。
大変だろう。
加算だとか点数がどうとかという前に、事業所の運営スタイルとして、すでに動き出している事業所に追いつくことが出来ないのである。
こんなことにならないとしても
- リハマネ加算を算定している事業所とそうでない事業所とに差をつけるような改定
- 通所リハと通所介護に差をつけるために、リハマネ加算や生活行為向上リハビリテーションを促す仕組み
などが登場することも考えられる。
それくらいリハビリテーションマネジメントというプロセスは重要なのだ。
そういたことを想定して動いている事業所はどれくらいある?
病院と地域との連携
病院と地域との連携については、先日も記事にした。
そのことについても診療報酬の改定で退院支援加算の算定要件に関わってくる可能性も否定できない。
看護サイドでの連携は診療報酬、介護報酬の仕組みで動いている。
しかし、現時点ではリハビリテーションの連携についての加算はないといってよい。
加算がないから動いていない地域と加算がなくても動き出している地域との差がこれから出てくる。
僕が今注目しているのはなんといっても横須賀市!
老健のSTさんが熱く動いている。ダイナミックな連携の仕組みを構築しようと2015年の介護報酬の改定以降走り続けている。
この動きに今から動き出して追いつくのはかなり難しい。
研修会でも聞いてから動けばよいって言うレベルではない。
今の時点で動き出していなければ2018年同時改定には間に合わない。
今から動くなら2025年を目指すべきだ。
それも今から動き出さないと間に合わないよ!
こんなお話をリアルに聞いてみたい方はこちらからどうぞ
⇒⇒講演依頼のこと
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