営業できない、営業って何?ってリハ系のSNSで流れてきたので少し書いてみる。シリーズです。
リハビリテーションのこと
リハビリテーションってのはPT・OT・STだけがやるものではないと考えています。
患者さん自身が実践するホームエクササイズや自主トレといったものもリハビリテーションのひとつ。
病棟で看護師さんや介護職さんがADLなどの支援をする、その結果介助量が減ったり動作の手順を学習したりすることもリハビリテーション。
患者さん自身が「やりたいこと」を実践することで心身機能を維持できることもリハビリテーション。
って風に考えている。
- 理学療法士が実践するのは理学療法
- 作業療法士が実践するのは作業療法
- 言語聴覚士が実践するのは言語聴覚療法
PT・OT・STの業務範囲
「業務分掌」って言葉知ってる?
知らなかったら調べてね。
一般的な職場では業務分掌ってのがある。その範囲でそれぞれ職種が働いている。
仮に業務分掌があいまいだとしてもね、PT・OT・STの役割はしっかり考えないとね
30年くらい前は、PT・OT・STはリハビリテーション室に閉じこもっていた。
リハ室で個別リハして、カルテもリハ室で書いてた。本カルテとリハカルテに分けていた(分冊)。分冊は違法です。
回復期リハ病棟というのができてリハ室に閉じこもるセラピストは減ったけど、セラピストの業務がマンツーマンのリハビリテーションとカルテの記載だけって考えているセラピストはまだまだいるだろうね。
- 病棟のADL見ていない
- 体の動きだけの関心があって、コミュニケーションの評価はそっちのけ
- 他職種との連携なんてほったらかし
- 退院後のことなんて知らないよ、介護保険って何?
こんな理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はまだまだいるでしょう?
対象者への支援を中心に考える
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のメインの業務は個別のマンツーマンで実施するリハビリテーションでしょう。
だけど、対象者さんへの関わりやリハビリテーションという支援を考えると、介入すべき業務は20分とか40分とか60分の「個別リハ」だけではない。
多職種連携、退院に向けての支援、ケアマネさんとの連携、家族支援などなどのもセラピストが実施する業務の範囲内だと思う。
だけどそういった業務は自分の役割ではないと考えているんだろうし、SNSみたり狭い範囲だけど現場の声を聞くと「時間がない」という答えが返ってくる。
だからといって「時間がない」という現状を変えようとする動きは少ないんだろうな。
リハビリテーションという業務の範囲はどこまでなのかってことを考えると放置できない課題だと思う。
だから、2020年の診療報酬改定では「運動量増加機器加算・月150点」が新設された。このコラムを書いている2020年2月13日時点では対象となる機器は未定なんだけど、この加算をどのように捉えるかってのはセラピストによってはまちまちだろうな。
リハ業界はもっと変わっていく。だけどセラピストの意識は変わっていないって言うか時代の変化についていってない。
メチャクチャ危機感を感じている。
長くなるので今日はここまで
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