2019年4月17日にネットで流れてきた記事がこれだ
⇒リハビリ専門職の開業、地域偏在を助長する可能性があり病院団体として反対―四病協
以上の記事は、メディ・ウオッチさんに掲載されています。
ここに書かれている記事のことについて、やまだリハビリテーション研究所としての見解を書いてみましょう。
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この記事に突っ込みたいところ
このネット記事に書かれている4病協さんの意見で私が突っ込みたい部分はこの2点です
- 病院で質の高いリハビリテーションを提供している
- リハビリ専門職の開業には反対
納得できる部分と納得できない部分があります。
病院のリハは質が高いのか?
私も
病院で提供されるリハビリテーションは質・量ともに充実している
と考えています。
だけどね、僕が考える質と量って言うのは
- 質が高い:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が同時に関わることができる
- 量が多い:1日に最大9単位(3時間)のリハビリテーションを提供できる
って言うことです。
地域リハビリテーションの現場ではこの体制を供給することは制度的に不可能です。だから、リハ専門職が同時に関わることができるという点では質が高いといっても間違いはない。
だけど臨床の現場で働いている多くのセラピストが「質が高い」と書かれている記事を見ると、セラピストそれぞれの技術や技量の部分と捉えてしまいますよねえ。
病院の方が質が高いって書かれると、生活期リハビリテーションや地域リハビリテーションという領域で働いているPT・OT・STさんたちはカチンとくるんだろうねえ。
けっして生活期リハや地域リハビリテーションの領域で働いているセラピストの質(治療技術や技量や知識レベル)が低いという意味ではないのですよ。
でもねここで言ってるのはそういう意味ではない。だから大丈夫だ、「量」が多いってことだよ。
だけどネットでこんなことが情報として流れると
病院と同じリハビリをしてください
って言う患者さんや家族さんがますます増えるかもしれないので、表現方法には注意してほしいなって思います。
- 病院セラピストよ!これが現実だよ!「病院と同じリハビリをしてください」 問題について(1)
- 【動画】「病院と同じリハビリをしてください問題」をご覧になった方へ
リハ専門職の開業には反対
2点目はこの部分。
リハステーションの開業には反対と言っている点。
記事の中でも、制度の中ですでに理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が訪問することは可能であると書かれている。
この部分については私的にはまったく同意です。
私は訪問リハステーションという形でのリハの開業権の獲得ってことにたいしては否定的な考えを持っています。
これまで、看護師さんがメインのステーションで1人または少数のリハ職という立場で働いてきました。本当に訪問での関わりが必要なケースになればなるほど、医師や看護師との連携が必要だと感じました。
しかも他事業所との連携ではなく、同じ事業所の同僚の看護師との連携があったからこそ乗り切れている訪問ケースをたくさん経験しました。
そんな経験で考えると、現状のリハビリテーション専門職の能力だけでは軽度の利用者さんにしか対応できないように思います。
もしくは、開業できたとしても軽度の人のみを対象とする事業所があふれそうだなって感じます。
現行の訪問看護ステーションという制度の中でもリハ職の訪問は可能です。だから新たな制度は必要ないと考えるのが私の立場です。
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