とってもハイリスク!「患者さんと個人契約して退院後に訪問リハビリ」

入院中にリハビリを担当した患者さんから頼まれて業務時間外に訪問してリハビリをするってことをやっている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がいる。そのことがどれほどのリスクがあるのかってことを書いてみた。


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断りきれなくてつい親切のつもり・・・

入院中に担当している患者さんから

「退院したらリハビリがなくなるのが不安、だから個人的に自宅まで来てリハビリしてくれないかしら?」

ってことを言われて、断りきれなくて退院後の患者さんの自宅に行って訪問リハビリをしている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がいるようだ。
このセラピストたちの実情というか心情としては

断りきれないな――、でもまあ状態安定しているし、アルバイトとしてお小遣いももらえるから、まっいいかあ!

って感じであまり罪悪感なく、どっちかっていうと親切心で退院後も訪問しているのではないでしょうか?

これが、正規の手続きを踏んだ訪問リハビリテーションなら問題はない。主治医から指示書がでて、業務として訪問リハビリを行っているなら大丈夫。

だけど、そうではなくて患者さんや患者さんの家族と個人でこっそり内緒で1回ごとに5000円とか、1万円とかで訪問しているならすぐに辞めた方がいい。危険だ。

リスクが高すぎる個人アルバイト

入院中から担当していれば、その患者さんの状態はきちんと把握できているから、心身的にハイリスクな患者さんや状態が不安定な患者さんに対して個人的なバイトで訪問することはないでしょう。

だいたいは状態が安定して、あとはリハビリテーションの継続だけっていうような患者さんから頼まれて、お小遣い稼ぎ目当てに行っているセラピストが多いのではないでしょうか?

自分と患者さんと患者さんの家族だけが内緒にしていれば、ばれることのないアルバイトって思っているんでしょうね。

ノーリスク・ハイリターンなんてあり得ない

怪我しなければばれないよ。

だけど、一旦トラブルが発生すれば当然ながらその患者さんや家族さんは再受診することになるし、患者さんの家族同士で

「〇〇先生なら訪問できてくれる」って意見交換して

うわさが出ることもある。

どこかでばれるリスクは常にある。そうして、万が一患者さんを転倒して骨折させたり、何らかのけがを負わせたりした場合の賠償なんて個人でできるもんではないのです。

自動車事故なんかでも自動車保険で対応するでしょ、それと同じです。個人で患者さんと交わした約束で訪問しているときに発生した事故では、何の賠償保険も適用されないよ。

病院での仕事や、訪問看護や訪問リハビリの業務は、それぞれの事業所ごとに損害賠償の保険に入っているからトラブルになっても個人が賠償金を支払うことはほぼない。組織として対応することになる。

個人の内緒のアルバイトなんて、誰も守ってくれないんだ。

そのことをきちんと理解しているか?理解しているならこっそり内緒の訪問リハビリなんてすぐに辞めなさい。

患者さんから信頼されているから大丈夫・・・

  • トラブルが発生しないから信頼関係が結ばれている
  • 家族さんとはきっちり話し合えているし関係も良好

そんなのは幻ですよ。普段良好な関係を築いていても一旦トラブルが発生してしまうと、家族や本人さんとの関係も変化するし、同居している家族とは別の兄弟や親せきが出てきて揉めることになる可能性が大きい。

同じアルバイトするなら・・・

365日リハビリを採用している病院で、平日に休みが定期的に取得できるセラピストが、勤務している病院には内緒で、こっそりと訪問看護ステーションとかでアルバイトしていることがある。

勤務先に内緒っていう点は個人で患者さん宅に訪問しているのと同じだけど、きちんと訪問看護ステーションに所属してアルバイトする場合はその訪問看護ステーションの非常勤職員として契約しているんだ。

だから、訪問先で何かトラブルがあっても訪問看護ステーションという組織で対応することになる。

同じ訪問で関わるならどこかに非常勤として勤務するほうがはるかにリスクは少ない。

PT協会長の保険外業務に対しての見解

1月末日付でPT協会長が出した、保険外業務に対しての見解についてはこのブログでも取り上げている。⇒⇒PT協会長が開業に対しての見解を出した

患者さんや患者さんの家族に頼まれて、勤務先の病院に内緒でこっそり訪問してアルバイト料として謝礼金を受け取るってのはまさに保険外業務だ。

これからも、セラピストとして長ーく働きたいと思っているなら、いますぐ病院には内緒でこっそり患者さんの自宅に訪問することはやめた方がいい。

あなたが思っている以上にその行動はハイリスクなんですよ。

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