リハビリテーションは「する」もの

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病気や何らかの障害があるから病院に入院してリハビリテーションをすることになる。元気だった時にはリハビリのことを知らない人がほとんどだ。だからリハビリテーションについて詳しい一般の方はほとんどいない。

作業療法士として誤解してほしくないから書いておきます。

リハビリテーションは魔法ではありません。病気の種類にもよりますが、元通りになることはありません。
リハビリテーションは元に戻すのではない!
元に戻らないからこそリハビリテーションなんだ!


※※ここから先は私の個人的な見解です。何らかの病気や疾患の方、お読みの方の病状に合わせて書いておりませんので、ご自分のリハビリテーションの可能性や回復については、必ず主治医やリハビリ担当の方にご相談ください※※




お任せではダメです

ほかのコラムにも書きましたが、リハビリテーションは魔法ではありません。

リハビリテーションをすればすべての患者さんが元の体を取り戻せるということではないのです。だからこそ、自分で「する」リハビリテーションが大事なんです。

なんだか今の日本のリハビリテーションは、入院してリハビリテーションを「してもらう」というイメージがありますが、本当のリハビリテーションは「する」ものだと考えています。症状が重くて自分ですることが困難なこともあると思いますが、何でもかんでもお任せだけでは難しいのがリハビリです。

今の日本の医療事情では、入院期間中が最も時間的に多くのリハビリテーションを受けることができます。

だけど、退院後は極端にリハビリの時間は減るのです。

だからこそ、退院後の生活を見越して自分で何をするのかってことも考えながらリハビリテーションをしてほしいのです。

自分でする

退院後家に帰ったら、入院してた時のように毎日リハビリテーションを受けることは出来ません。

だから、自分で体を動かすことも必要です。

体が硬くならないようにストレッチする、筋力が低下しないように自分で動く、そんなことが必要になってきます。

そんな時に大事なのは、入院している時にも自分でするリハビリテーションを実践しておくことなんです。

退院したら毎日リハビリはありません。だから自分でもやらなくてはならないのです。

だから入院している時に自分でするリハビリテーションを実践しておかないとダメなのです。

お任せコースは危険

だから、ベッドに寝ころんだままリハビリのスタッフの方に言われるがままのリハビリだけをしてもらっていると、退院後にちょっと困ることがあります。

入院中は手取り足取りリハビリをしてくれるスタッフも、退院後の生活までは担当してくれません。

だから入院中に、退院後の生活のことを考えて自分で「する」リハビリテーションを入院のリハビリスタッフと一緒に考える必要があるのです。

リハビリテーションはお任せコースではダメなんです。

退院後のリハビリは自分で実践する方がいいんです。

だからお任せコースみたいなリハビリだけをやっている病院は良くないんです。

患者さんと一緒に考えながら、退院後の生活のことも見通して、自分で「する」リハビリテーションを提案する病院が良い病院だと思います。

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