毎月1回、近所の病院の作業療法科のカンファレンス【事例検討】にアドバイザーとして参加している。時々病棟の師長さんも参加してくれて、なかなか盛り上がる。そんなことをちょこっと書いてみる。
リハスタッフが関わらない時間
回復期リハビリテーション病棟では最大3時間のリハビリテーションを提供できる。
生活期リハビリテーションの時期に比べると、圧倒的に密度の濃いリハビリテーションを提供しているわけだ。
だけど、1日は24時間あって、リハスタッフが直接的な介入をしない時間が残り21時間もある。
その21時間の患者さんの生活のあり方に目を向けているリハビリテーション専門職はどれくらいいるんだろう。
その21時間の過ごし方がめちゃくちゃ大事なんだ。
生活期リハの現状
生活期では回復期リハ病棟で提供するような、毎日3時間みたいなリハビリテーションを提供することはできない。
だから、通所や訪問リハ事業所ではリハマネ加算などが設定され、多職種や他事業所連携を推進することが必要になってきている。
他のコラムでも書きましたが、加算がなくても他事業所と連携していくことはリハビリテーションの業務の1つだと考えている。
だから、生活期ではリハビリテーションスタッフが直接的な介入で関わる時間以外の過ごし方をいろいろ提案する。
そこから、活動と参加へのアプローチに展開していきたいからだ。
だけど、多くの利用者さんはリハビリテーション専門職が直接的に介入するような関わり、いわゆるマンツーマンでも徒手的な介入だけがリハビリテーションだと認識しているから、リハスタッフが直接的に関わらない時間の重要性をあまり気にしていないことが多い。
でも心身機能を維持するためには、リハ職が関与しない時間の使い方が大事になる。
活動と参加に積極的に介入するには、リハ職が関わりつつ、リハが介入しない時間のことを考えないといけない。
病院リハでの21時間の重要性!
こういったリハビリテーション専門職が直接的に介入しない時間帯の過ごし方を、どう工夫するのかってことはリハビリテーションにおいてものすごく重要。
回復期リハビリテーション病棟で、リハが介入しない21時間の過ごし方を工夫すれば、自宅に戻られた患者さんも自宅でどのように過ごすのかということをもっと考え工夫されるのではないでしょうか?
マンツーマンリハビリテーション以外の時間を意味あるものにするには、病棟スタッフとの連携が欠かせない。
冒頭で書いた病院のカンファレンスに、師長さんが参加してくれる理由はそこにある。師長さんが病棟の看護スタッフとリハスタッフの連携の橋渡しをしてくれている。だから、リハビリテーション専門職が直接的に介入しない、病棟生活の工夫ができる。
この21時間が、退院後の生活期といわれる時期の、活動と参加へのアプローチにものすごく重要になってくる。
厚労省が急性期や回復期リハでも活動と参加への関与が必要といっているのはこういう部分なんだ。
心身機能の回復を諦めて活動と参加に関われといっているわけではない。
リハが直接的に介入しない生活のことを考える必要があるってことなんだ。
そこのところを回復期リハビリテーション病棟で働くリハビリテーション専門職がきちんと理解して行動してくれると生活期リハビリテーションの現場における、活動と参加へのアプローチは展開しやすくなる。
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