「うつぶせ・あお向け」 子どもの運動発達に不安があるお母さんのための運動や動作の観察のポイント2

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以下のコラムと合わせと読みください

前回のコラムでは、子供さんの成長を知るために動画を撮影することについて書きました。今回は子供さんの成長を確認するためのポイントについて書いてみます。

※このコラムは作業療法士としての私個人の見解であります。このコラムをお読みの方の育児に責任を果たすことは出来ません。発達の遅れが心配な場合は最寄りの保健所・保健センター、小児科医にご相談ください

うつ伏せで顔がしっかり上がらない、ハイハイの姿勢が取れない、腹ばいで傾いている、あおむけでふにゃふにゃしているというようなことが気になる方の参考になればうれしい。

抗重力姿勢のこと

どんな姿勢でも、歩き始めるまでの子供さんの運動で獲得する能力の一つが、抗重力姿勢です。重力に負けることなく体を動かすこと抗重力活動を身につけることが大事です。

生まれたての赤ちゃんは定頸(首が座ること)していません。抱っこしていると体を傾けた方向に頭が倒れますよね。自分の頭の重さを支えることができていません。頭を支える力が十分ではなく、重力に抵抗することができず頭が下向きになります。重力に負けちゃってるんですよね。一人で立つことができないのも、体の重さを支える胴回りや足の力の発達が十分ではなく、重力に負けちゃうからなんです。

だから、1歳までの子供さんたちが獲得する能力で大事なものの一つが、重力に負けずにしっかりと体を支える能力、それが「抗重力活動」「抗重力姿勢」なのです。

あお向け

上向きで寝ている姿勢のこと。背臥位とか仰臥位とも言います。

この姿勢で重力に負けない活動は手や足をしっかりと持ち上げることです。

生まれたての赤ちゃんは手や足を曲げる力の方が手や足を伸ばす力よりも強いのが一般的です。だから、胴体の近い部分に手や足を近づけた状態で手や足が曲がっていることが多い。だけど徐々に曲げる力が緩んできて、手や足をしっかり曲げたり伸ばしたりするようになります。

仰向けに寝ている状態では、生後6カ月から8カ月くらいまでに次のような変化があります。

  • 手や足を動かす方向が、床面と水平に動かす(あまり持ち上げられない)
  • 手を顔の方向に持ってこれるようになる
  • 手や足を天井の方向に向かって動かせるようになる
  • 手で足先を持つことができるようになる
  • 床からお尻がしっかりと持ちあがるくらい足を動かす

というような変化があります。

手や足が胴体部分に近いところを動いている状態から、しっかり腕や足を伸ばしていろんな方向に動かすことができる。特に抗重力活動という点では、天井方向に手や足を伸ばすことができるようになっていきます。お尻もしっかりと持ち上げることができるようになります。

うつぶせ

下向きで寝ている姿勢のこと。腹ばい、腹臥位とも言います。

この姿勢で重力に負けない活動は、手や足を使って体をしっかりと持ち上げることです。

顔の向き

「うつぶせ寝は危険だからやめましょう」って言う指導をすることもありますが、これは生まれたての赤ちゃんはお顔をしっかりと持ち上げることができないからです。成長するにつれてお顔をしっかりと持ち上げることができるようになってきます。

うつ伏せで、手を使って少し体を支えることができるようになってくる時期に子供さんを横側から見てみると、お顔の向きが

下向き⇒少し持ち上がるけどまだ下向き⇒30度くらいの角度で持ち上がる⇒45度位の核で顔が斜め前方向を見ている⇒しっかりと顔を持ち上げ前方を見ることができている

というような変化があります。

体を持ち上げる

うつ伏せでの成長で著しいのは、手を使って体を支えるようになるということ。

だけど急にしっかりと手を使って体を支えることができるようになるわけではありません。

ここでチェックすべきポイントは。
「手のどの部分で支えているのか」、「腕と腕の間隔はどれくらいか」、「体がどれくらい持ち上がっているのか」という点です。

手で支える

手のひらでしっかりと体を持ち上げることができるようになるまでにも体を持ち上げようとします。

肘~手までの部位のことを前腕といいますが、

前腕で支えている⇒肘だけで支えている⇒腕をしっかり伸ばして手のひらで体を支えている

という感じに変化していきます。しっかりと支えるということは、腕の力が少しずつついてきて、支える面積が少なくなっても支えることができるということです。

腕と腕の間隔

生まれたての赤ちゃんの場合は、仰向けと同じように腕を曲げる力の方が強いのでうつ伏せにすると体の下に腕を縮めた状態になってしまって体を支えるどころではありません。

仰向けで少し手足を伸ばせるようになってくると、うつ伏せにした時も手の位置が体の下敷きにならずに、体の外に出すことができます。

そんな姿勢から少しずつ腕の力を使って支えることができるようになるのです。

前腕で支える時期は、腕と腕の間隔がものすごく広い状態で支えます。wide baseな感じ。真上から見ると肘の位置がかなり横広がりな感じです。

支える力が強くなってくると、真上から見たときの両肘の間隔が徐々に狭まってきます。

真上から見た肘の位置が、体の外側にあったのが、徐々に肩の下くらいの位置になってきます。そのころにはしっかり支えることができるようになっています。

体を持ち上げる

手で体を持ち上げるといっても急にはしっかりと支えることは出来ません。

前腕で体を支える時期、まだ顔もしっかりと持ち上がりません。

体の横側から見ると

顔がだんだん持ち上がってくる⇒首のやや下の部分も床から離れてくる⇒胸の部分が床から離れてくる⇒上半身をそらせるようになり顔もしっかりと前を向くようになってくる

って言う感じに成長してきます。

顔の向き、手での支え方、体の持ち上げ具合などをトータルで確認しながら成長具合を判断します。

今回のコラムでは、仰向けとうつ伏せの発達のポイント、特に抗重力活動について解説しました。

部分的なことだけでなく全体的に

顔が持ち上がったり、手の動きがしっかりしてきたりするって言う部分的なことだけで成長を見るようなことはありません。

あお向けの姿勢で手がしっかり動くようになってくると、うつ伏せでの姿勢も少しずつ変化してきます。うつぶせとあおむけでの姿勢の成長に少し差がある子供さんもいます。

うつ伏せでの運動が発達してきても、仰向けを嫌がることもあります。だけどうつ伏せで体を持ち上げたりすることが上手になってくる時期には、だいたいあお向けも上手になってくることが多いので、多少姿勢による差があっても1カ月くらいは状態を観察していくことが多いのが私の作業療法士としての経験です。

部分的なことだけではなく全体としての成長がどうかということを見ていくようにしましょう。

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