非常勤掛け持ちOTとして通所介護事業所と通所リハ事業所に勤務しています。休業要請の出た大阪・兵庫両府県に事業所があり、その期間は両事業所とも利用者が激減しましたが、休業することなく運営していました。
幸い6月から利用者さんは戻りつつありますが、今後の通所介護や通所リハの運営にはいろいろ考えなければならないことが多くあります。
最大のポイントはソーシャルディスタンスでしょう。
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利用定員とソーシャルディスタンス
勤務先の通所リハでは机の利用を必要最小限にとどめ、利用者さんが座る椅子も間隔をあけるようにしています。
椅子の位置をビニールテープでマーキングするなどして、具体的にソーシャルディスタンスがわかるようにしています。
通所で利用しているマシンなどの配置も変更したり、個別リハを実施する治療台の向きもいろいろ工夫しながらなるべくソーシャルディスタンスを確保できるようにしています。
そんな中、下半期以降考えていくべきなのは、「利用定員」をどう考えていくのかということ。
勤務先の2事業所はものすごく広いわけではありません。通所事業所としての基準はきちんと守っていますが、基準を大きく上回るわけではない。
そうすると、利用定員いっぱいの利用者を受け入れるようにすると当然ながら「蜜」な状況が生まれる。
ソーシャルディスタンス
現在テレビ報道などでは、「避難所」での3蜜対策や野球観戦などでの対策についての報道がされている。
通所利用者さんは基礎疾患などもあることからより適切な対策が必要となる。
そうなると、現行の利用定員枠では対応できない事業所も今後出てくるだろうと考える。
具体的には、介護保険で言うところの「施設基準、人員基準、運営基準」を見直さなければならない可能性がある。
通所事業所では、利用者一人当たりに必要な床面積が提示されている。
一人当たり「3㎡」となっている。
机とか椅子とかマシンとか何も置いていなければ3㎡というのはソーシャルディスタンスを守ることのできるスペースを確保できる。
だけど、治療台、マシン、テーブル、椅子、などなどがあるからスタッフや利用者さんが移動したり過ごしたりする空間は3㎡よりは小さくなる。
そうなると「3蜜」が生じやすくなってしまう。
基準の見直し?定員の削減?
基準として一人当たりの床面積を増やすのか、それとも現行のまま定員を削減するのかという選択を迫られる可能性は否定できない。
そういったことを視野に入れた事業所運営を考えていく必要がある。
勤務先の通所リハでは現在リハマネ加算を全利用者さんに対して算定している。
その効果でケアマネさんとの連携も少しずつ軌道に乗っている。利用者さんの紹介も増えている。特に6月以降は急増している。
稼働率をきちんと保ちながら、新規利用者さんを確保するためのケアマネさんや他事業所との協力関係を築きながら、新規利用者さんの確保体制をキープすること。
そのような体制を維持することが当面は必要になる。
ここ1年間くらいかけて周囲の事業所との連携の基盤は少しずつ積み上げてきたと思える。スタッフの皆さんも努力してくれているので、うまく乗り切っていきたい。
事業所の管理者だけでなくて、経営者さんを巻き込みながら通所の事業運営について下半期は考えながら2021年度の運営方針を決定していくことになるだろうな。
そのあたりの詳細については今後noteに書いて行くことになると思います。
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