2021年の介護報酬改定の資料を読み解いています。といってもそんなに難しいことでもなく、厚労省の資料を見ていたら流れはわかりますよ。
参照している図は以下のリンクをご覧ください
報酬改定のコラムは以下から一覧をご覧いただけます。
◆報酬改定コラム一覧
◆動画です
オンライン講義【2021介護報酬改定】 「現時点の方向性」と私が考えていること
こちらのコラムもあわせて読むと役立つと思います。
◆コラム33 「訪問リハと訪問看護のリハ」「訪問リハと通所リハ」それぞれの役割分担と方向性(2024年同時改定に向けて)
退院直後の訪問リハ
図の引用はこちらの厚労省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000685775.pdf
退院直後の訪問リハの回数を手厚くするような方向で議論が進んでいます。
図では現行サービスでは「週6回」と書かれていますが、介護保険の1回とは「20分」のことを指しています。20分のみで訪問リハを実施している事業所はほとんどなく、40分もしくは60分の訪問が普通のサービス提供なので実質は週2回もしくは週3回の訪問リハですよね。
退院直後はそれを増やしていくってことなんでしょうね。「退院直後の3カ月に限り週8回を限度にする」とかになるんじゃないかな。
通所リハの生活行為向上リハ実施加算
ほとんど算定されていない生活行為向上リハ実施加算も引き続き注目されています。
図の引用はこちらの厚労省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000683012.pdf
この図なんですけどね。
通所でも退院直後は短期集中の加算などで個別リハ対応を手厚くしているのが現行のパターン。
そうして生活行為向上リハ実施加算を算定することを示しているのですが、ほとんど算定されていません。それでも、生活行為向上リハ実施加算を算定しやすくする方向で議論がなされています。
おそらく算定要件が緩和されるのではないでしょうか。
算定期間を短くして卒業の要件をなくすとかになるのではないかと予測しています。
肝心なのはリハマネ加算
どちらの改定議論も地域リハに期待されているということなのですが、事業所がまず算定すべきなのはリハマネ加算です。
リハマネ加算は今回の議論でもものすごく高い評価を受けています。
リハマネ加算の算定要件であるリハ会議は次々回の改定くらいで基本報酬に統合されそのプロセスをすべての事業所(通所リハ、訪問リハ)で実施することが求められると予測しています。実施できない事業所は減算になるような形になるのではないかな。
ですので、今回の改定くらいからリハマネ加算をきちんと算定できる準備を整えている事業所さんは今後も有利になると思いますよ。
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